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RIPE 74がブダペストで開催中です

投稿者 ip_team on 2017年5月10日

2017年5月8日(月)~12日(金)の日程で、ハンガリー・ブダペストにおいてRIPE 74ミーティングが開催されています。

RIPE 74 Webサイト
RIPE74_banner.jpg
RIPE NCC(Réseaux IP Européens Network Coordination Centre)は、世界に五つある地域インターネットレジストリ(RIR; Regional Internet Registry)のうち、ヨーロッパおよび中東地域を担当しています。他のRIR地域と同様に、IPアドレス・AS番号の分配ポリシーについて議論を行うフォーラムが設けられており、メーリングリストおよびオフラインミーティングで議論を行っています。

RIPE NCCは、ネットワークの運用者コミュティや他の関連団体とも密接に連携をしています。オープンソースソフトウェア、IPv6、DNSやルーティングなど、IPアドレス・AS番号の分配に関連するさまざまな分野についてもワーキンググループが設けられており、ミーティングの場では、これらのワーキングループごとにセッションが設けられています。

RIPE 74ミーティングの全体のアジェンダおよびPlenaryセッションの概要は、以下のWebページから参照可能です。

全体アジェンダ
Plenaryセッション概要

IPアドレス・AS番号の分配ポリシー提案は、以下でご紹介する2件となっています。提案の詳細は、タイトルに張られたリンクからご確認いただければと思います。

メーリングリストでの議論の内容は、メーリングリストのアーカイブから参照することが可能です。当日は、中継が行われる予定ですので、ご興味を持たれた方はリモートで参加してみてはいかがでしょうか。


■2016-04:IPv6 PI Sub-assignment Clarification(IPv6 PIアドレス再割り当てを明確化する提案)

割り当てを受けたIPv6 プロバイダ非依存アドレスから、ゲストネットワーク、オフィスのWIFIホットスポット、顧客のサイトへのPTP-VPNリンクなど、複数用途への割り当てを目的とする場合に、/64以下のアドレス割り当て明確化するための提案です。

ネットワークのIPv6化を進める組織は着実に増加しています。しかし、現在のポリシーでは、上記の用途にPIアドレスを割り当てることは認められていません。その結果、IPv6化の延期したり、メンバーになることをためらったりする組織もあるようです。この問題を解決し、多くの組織においてネットワークのIPv6化に向けた設計や設定をスムーズに実施できることを目指して、この提案が行われているようです。

■2017-01:Publish statistics on Intra-RIR Legacy updates(地域内におけるレガシーリソースの統計情報公開に関する提案)

RIPE NCCでは、RIR間のIPv4アドレスの移転履歴AS番号の移転履歴、RIPE NCC地域内のIPv4アドレスの移転履歴IPv6アドレスの移転履歴AS番号の移転履歴を公表しています。

RIRによるIPアドレス・AS番号の分配開始以前に、割り当てを受けたIPアドレス・AS番号(レガシーリソース)についても、分配先変更の統計情報を公開する対象に含めることとする提案です。

現在RIPE NCCでは、分配先が変更となる理由として、以下の三つの方法があります。

  1. 移転
  2. 事業譲渡や吸収合併に伴う移管
  3. スポンサーメンバーへの管理の移行

これらのいずれの方法をとった場合にも、履歴として公開することで、それぞれの組織が分配を受けているレガシーリソースの透明性を高めるほか、潜在的なハイジャックから保護することを目的としているようです。


写真は、2016年10月にスペイン・マドリードで開催されたRIPE 73ミーティングの様子です。今回はJPNICからも職員が参加します。毎回のブログ記事ではお伝えできないような会場の様子もあらためて報告できればと考えています。

(RIPE MeetingのFacebookページより)