ドメイン名の最新状況 ~DNS Summer Days 2015の発表から~
dom_gov_team ドメイン名 他組織のイベント先週の金曜日に、日本DNSオペレーターズグループの主催で、「DNS Summer Days 2015」が開かれました。JPNICは、午前のチュートリアルの枠で「ドメイン名の最新状況」について話をする時間をいただきました。せっかくの機会なので、このブログでも「ドメイン名の最新状況」について、お知らせします。
いきなりクイズですが、今現在、どのくらいのトップレベルドメインがあるのかご存じでしょうか? 答えは、このスライド!
ええっ、普段、そんなに新しいトップレベルドメインをWebなどでも見ないような気がしますが、1,000以上もあるなんて!! どうしてこんなに増えているのかは、ICANNによる政策であることは、皆さんご存じのはず。2011年頃までは、トップレベルドメインを申請するには膨大な審査があり、承認されるまでにもかなりの時間がかかりましたが、2012年から新しいプログラムになってからは、「申請が一定の要件を満たしていれば良い」と、準則さえしていれば、承認されるようになったのです。
では、そのように要件が緩和されて、どのくらい申請があったのかというと、、、何と1,930件! 日本からは、71件の申請があり、世界で4位です。
それで、申請された新しいgTLDが、7月22日時点でどのくらい承認されているかというと、日本からの申請は、71件中、41件がすでに承認されています。これは、日本からの申請はあまり疑義となるところが少ない、と言えるのかもしれません。
現在、日本から申請されて承認されているgTLDはこちら。
こんなに追加して問題ないのか、と思われたあなたは洞察力が深いです。いくつも問題は顕在化しています。
しかし、それぞれの問題については、既に解決に向けた取り組みが行われています。新gTLDの追加を行っているICANNでは問題の分析や周知、対応策の提供といった動きが取られていますし、JPNICでも、商標保護や名前衝突の問題について周知を行っています。
このDNS Summer Days での「ドメイン名の最新動向」の発表に関しては、すでに資料が公開されていますので よろしければご覧ください。
また、他にもドメイン名関連で何か質問等があれば、domain-query@nic.ad.jpで受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。