アジア太平洋地域の俊英が集まった熱い合宿 ~IGCJ 15報告その1~
dom_gov_team インターネットガバナンス 他組織のイベント2016年9月27日に開催されたIGCJ 15での模様を2回に分けてお送りします。 第1回は最初のプログラムである、 「Asia Pacific Internet Governance Academy (APIGA)報告」についてお伝えします。
APIGAはアジア太平洋地域の若手を対象とした、 インターネットガバナンスに関する次世代育成プログラムで、 延世大学校(韓国・ソウル)で8月半ばに1週間ほどかけて開催されました。 主催はKorea Internet & Security Agency (KISA)とInternet Corporation for Assigned Names and Numbers (ICANN)です。
まず、同プログラムで講師として日本のガバナンスモデルについて発表された堀田博文氏より、 プログラムの背景などについて、 APIGAについての紹介ビデオを投影しながらご報告いただきました。 リテラシーの向上および次世代リーダーの育成の二つを継続的に行う必要がある中で、 今回が第1回となるAPIGAの他にもAPILP (Asia Pacific Internet Leadership Program、APIGFに合わせて毎年開催)やyIGF (APrIGF若者版)が開催されているそうです。
2016 APIGA Highlights (動画、音声注意)
次いで、応募者の中から選ばれた45名のうち、 日本から参加した3名(小林、筒井、 Wadhwaの各氏)より実際のプログラムの様子を報告していただきました。 講義スタイルではなく、議論やロールプレイなどが能動的、 インタラクティブに行われたのが印象的とのことでした。 参加者は技術分野や情報系の人は少なく、デジタルエコノミー、 ポリティカルサイエンス、法律などの分野の人が多かったそうです。 宿題も課せられ、翌朝までに動画を作成しなければならないなど、 かなりタイトなスケジュールだったようです。 最後に、小林氏により、“Ask not what the Internet can do for you; ask what you can do for the Internet”(米国ケネディ大統領の有名な演説のもじり)という言葉で締めくくられました。