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IW最終日はIP Meetingへ! ~第2回 IW2016注目プログラム紹介~

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Internet Weekのセッション紹介です。担当は本イベントの実行委員を務めている法林浩之(日本UNIXユーザ会)です。

今回ご紹介するのは、2016年12月2日(金)に行われる1日プログラム「IP Meeting 2016~見抜く力を!~」です。このプログラムを担当している手島聖太氏(JPNIC)に話をうかがいました。


法林: 例年、IP Meetingの紹介はネタが出てくるのが遅くてギリギリになることが多いのですが、今年は手島さんのおかげで早々に取材できました。

手島: ありがとうございます。IP Meetingは今年も、午前の部にインターネットの「現在」を見抜くセッションを展開し、午後の部にInternet Week全体の総まとめを行った後、インターネットの「これから」を見抜くようなパネルディスカッションをお送りします。

法林: プログラムの基本構成は例年通りですね。午前の部の見どころは?

手島: まずは毎年取り上げている「インターネット運用動向」「インターネット新技術の標準化動向」。これらはやはり、インターネット基盤の現状を把握するには欠かせないセッションであると思います。これらに加えて今年は、「インターネットの社会的動向ピックアップ」と「2016年のセキュリティまとめ!」の2本をお届けします。前者の社会的動向では、現在静かな議論を呼んでいる「ネットワーク中立性」を取り上げます。後者のセキュリティまとめでは、2016年に起きた重要なインシデントなどをまとめて解説します。

法林: 定点観測もあり、今年ならではの話題もあって、聴講するのが今から楽しみです。では午後の部はいかがでしょうか。

手島: 午後の部は、まずInternet Weekの全有料セッションの総まとめをお送りします。IWのプログラムを、IPv6・セキュリティ・ネットワーク運用管理・社会派・DNS・最新技術の六つに分類し、各グループのプログラム委員が、プログラム編成時の裏話から実際のセッションの模様までをご紹介します。

法林: セッション総括も最近は定番になりましたね。そして最後のセッションが毎年違った切り口で挑んでいて興味深いのですが、今年はどんなセッションを組んだのですか?

手島: 今年の最終セッションは、パネルディスカッション「インターネットが作る、未来の暮らしを考える~これからを豊かにするための八つの視点~」です。このセッションでは、インターネットのこれからの成長が、今後どのように人々の暮らしの質の向上につながっていくのかを、そこにある課題も見据えて、多角的視点から議論します。

法林: パネリストを見ると、社会的観点、人材育成の観点、AIの観点、女性・子どもの観点、アプリケーションの観点、災害復旧の観点、IoTの観点となっていて、視点が七つしかないようなのですが……。

手島: あ、それはモデレーターの視点を加えて八つになるのです。

法林: ああそうか。なるほど。わかりました。これもおもしろそうですね。では最後に、このプログラムをどんな方々に聴いていただきたいかをお教えください。

手島: このプログラムは、インターネットに関心のある方すべてを対象としています。学生さんからベテランの方まで、現在のトレンドと今後のインターネットの動向を、豪華な講師陣による講演で一度に知ることができるプログラムは他ではなかなか経験できないと思います。1日プログラムですが、時間が短く感じられ、濃密な1日を過ごせると思います。

法林: そういえば、IP Meetingの後には懇親会もありますよね。

手島: はい。今年はIP Meetingに参加すると、懇親会には無料で参加できます。今回会場が浅草橋に変わったことで、IP Meetingのセッション会場の前のホワイエで懇親会が開催されるんです!今回の講演者やプログラム委員なども多く出席し、ここで新しい接点や交流が生まれるのもInternet Weekの醍醐味ですので、ぜひIP Meetingにご参加いただき、懇親会まで楽しんでいただければと思います。

法林: ありがとうございました。Internet Weekの締めくくりとなるプログラム、楽しみにしています。


D4 IP Meeting 2016 ~見抜く力を!~ プログラム概要

日時 2016年12月2日(金)09:30~17:30
場所 2Fホール
参加料金 [1日券] 事前 11,000円、当日 16,000円
[4日通し券] 事前 20,000円、当日 32,000円
URL https://internetweek.jp/program/d4/
概要 IP Meetingは、Internet Weekを総括するプレナリ、メインプログラムとして、インフラとしてのインターネットの動向に興味のある方、運用に携わる方を対象に、その年のネットワークの状況を総括し、最新動向を伝え、今後に向けた議論を行う会合として機能してきました。

午前中のセッションでは「Internet Today!」と題し、インターネットの現在を見抜くようなセッションを揃え、技術的な事柄や社会的動向も含め、「今年のホットトピック」を総括します。

午後には、「見抜く力を!」と題し、まずInternet Weekを総括するセッションにおいて、各テーマにおける見抜く力をまとめていきます。次に、より人々の暮らしに密接になっていくインターネットにおいて、さらに人々の暮らしの質を高めていくために、インターネットはどうすれば良いのか、多角的な視点から議論するセッションを行います。

※IP Meetingは、Internet Weekの母体とも言うべき会議で、JEPG/IP (Japanese Engineering & Planning Group/IP)によって1990年に第1回が開催され、以来毎年開催され、今回は26年目を迎えます。

内容
◆午前の部:Internet Today!: Internet Operational Issues 2016

9:30~10:45 2016年インターネット運用動向 + インターネット新技術の標準化動向
講演者 吉田 友哉(NTTコミュニケーションズ株式会社)、関谷 勇司(東京大学情報基盤センター/WIDEプロジェクト)

10:55~11:25 インターネットの社会的動向ピックアップ
講演者 実積 寿也(九州大学)、大倉 健嗣(LINE株式会社)

11:25~12:00 2016年のセキュリティまとめ!
講演者 西本 逸郎(株式会社ラック 取締役 最高技術責任者)


◆午後の部:見抜く力を!

13:30~15:00 IW2016セッション総括!~各分野で何が見抜けた?~
モデレータ 中津留 勇(Internet Week 2016プログラム委員長)
講演者 中川 あきら、阿部 慎司、山口 勝司、佐藤 友治、他調整中(Internet Week 2016プログラム委員)

15:15~17:30 インターネットが作る、未来の暮らしを考える~これからを豊かにするための八つの視点~
モデレータ 砂原 秀樹(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科/WIDEプロジェクト)
パネリスト 岡村 久道(弁護士法人 英知法律事務所)、曽根 秀昭(東北大学 サイバーサイエンスセンター)、中島 秀之(東京大学 / 公立はこだて未来大学)、花田 経子(岡崎女子大学/慶應義塾大学大学院KMD研究所)、藤川 真一(BASE株式会社 取締役CTO)、辻井 高浩(奈良先端科学技術大学院大学)、他調整中

対象者 ” Internet Weekに参加したすべての方 ・インターネットの基盤技術の動向に興味のある方(ネットワーク技術者、ISP事業者、サーバ事業者、コンテンツ事業者、セキュリティ技術者、研究者、学術関係者、学生等)

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