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インターン日記

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こんにちは!昨年の12月からJPNICでインターンをしている小林茉莉子です。
普段は大学院でWi-Fiのユーザーエクスペリエンスの向上というテーマで研究をやりながら、関連する技術標準化の活動をしています。今回はインターンをすることになった経緯や普段のお仕事の紹介をしたいと思います!

☆JPNICでのインターンに興味を持ったきっかけ☆

もともと高校は文系だったこともあり、学部時代にインターネットの技術を身につけながら、同時にインターネットに関わるルールの国際調整といった分野に興味を持ったのが最初でした。

大学にはかろうじてインターネットガバナンスの初歩的な授業はあったものの、その後継続して勉強する機会や経験を積む機会がなかなか見つかりませんでした。また、インターネットガバナンスに関する若手人材育成は国際的に活発な取り組みが行われているものの、ローカルの日本で普段から関わる機会はありませんでした。そんな中、JPNICでのインターンのお話を知り、丁度良い機会だと思い応募し採用していただきました。

☆インターンで今までやったこと☆

最初はドメイン名(.comや.jpなどよく見ますよね!)の管理を行う国際組織ICANNの構造や、ポリシーの意思決定の仕組みをリサーチし、レポートにまとめることで勉強をしていきました。レポート内容は定期的に開かれる部署のミーティングでフィードバックをもらうことで、修正を加えながら理解を深めていきました。

また、インターネットに関して、さまざまなステークホルダーの人が集まりグローバルな議論を行う国連下のフォーラムである「インターネットガバナンスフォーラム(IGF)」で開催された約200のワークショップの内容を一つずつ調べ、傾向分析をするという作業が大変ではありましたが、おもしろかったです。分析をしていると、グローバルにみんながどのようなインターネット上の課題に興味を持っているのか、トレンドが明らかになります。例えば、国家間のサイバーセキュリティや、AI、ブロックチェーンという単語、Diversity including(若手や女性の参加促進)といったトピックが目立っていることがわかりました。

その他にも、JPNICのWebページの改善点の提案といった、業務の改善に関わらせていただきました。

☆インターンでこれからやりたいこと☆

今までのインターン期間を振り返ると、組織の構造や意思決定の方法を勉強したり、JPNICというコミュニティの内部で主にインプットをしている期間だったと思うのですが、これからは国際的な議論への参加を続けながら、国内の若手へのアウトリーチに取り組みたいと考えています。具体的には、興味を持つ若者同士で集まるSNSコミュニティや、若者向けのインターネットガバナンスの勉強会があるかと思います。

☆同世代や後輩へのメッセージ☆

インターネットガバナンスでは、「マルチステークホルダー」という言葉があります。これはさまざまな分野・立場の関係者が議論に参加し、取り決めを行うことです。

インターネットの「ガバナンス」という言葉から、一見難しそうな世界を連想してしまい、踏み出しにくい方もいると思います。しかし、この「マルチステークホルダー」という言葉からわかるように、どのようなバックグラウンドの人でも、議論へ加わることはWelcomeというスタンスです。

したがって、国際関係や英文学・法学・社会学を学びながらグローバルの課題を解決することに興味がある学生の方や、インターネット技術を学ぶ工学の学生など、幅広い分野の若手の方にまずは興味を持ってもらいたいと思っていますし、興味を持っていただいている方への情報発信を率先して行うことで、仲間を増やしていけるといいなと思っています。

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