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News & Views コラム:変わりゆく未来に想いを馳せて

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メールマガジンで配信したインターネットに関するコラムを、このブログでもご紹介しています。2023年8月は、IPアドレスやInternet Weekに関連するJPNICの活動でご協力いただいている、株式会社Geolocation Technologyの風間勇人さんにお書きいただきました。業界のお仕事も、伝統文化に関する活動も、全力投球で取り組んでいらっしゃる様子がうかがえます。

 


「チャン♪チャン♪チャン♪チャン♪ “そーれっ!”」8月15日から3日間、静岡県三島市にある三嶋大社を中心に、「しゃぎり」といわれる、20人規模の摺り鉦(すりがね)の大編成による大音量と気分が高揚する独特なリズムが特長のお囃子で町中が盛大に沸きます。全力で鳴く蝉の集団が、かわいく感じるぐらい賑やかです。

コロナ禍による制限が解除されて行われるのは実に4年ぶりで、存続が危ぶまれる地区もあり手放しで喜べる状態ではないですが、未来に向けて強い思いで活動してきた結果、日常を取り戻すことができたように感じます。

私生活では「しゃぎり」にどっぷり浸かっている私ですが、業界の活動では、一般社団法人IPoE協議会のIPv6地理情報共有推進委員会でIPv6アドレスのさらなる普及推進のため、都道府県単位での地理情報をコンテンツ事業者と試験的に共有し、データ共有方式の検討や実証実験などを行っています。協議会から2023年6月15日に公表されたデータによると、NTT東西が提供する「フレッツ光」によるIPv6インターネット接続機能を利用するIPoE接続サービスの契約数は、1,600万回線(2023年3月末調査時点)を超えており、増加傾向にあるとのことです。

https://ipoe-c.jp/__assets__/docs/20230615_pressrelease.pdf

それに伴い、IPv4アドレスの共有に起因した問題が表面化してきました。例えば、P2Pゲーム等においては「ゲーム がプレイできない」、「頻繁に切断される」などの事象です。これらは、IPv6の普及拡大により、過去の思い出に変わっていくのでしょうか?

最後に1点PR。私も参加しているiNonius Projectが提供するスピードテストでは、ご自身に割り当てられているIPアドレスとポート番号を知ることができます。こちら、不具合発生時の情報確認用に、ぜひご利用ください。

iNoniusスピードテスト (IPv4/IPv6)
https://inonius.net/

 


■筆者略歴

風間 勇人(かざま はやと)

2007年に株式会社Geolocation Technology (当時の社名はサイバーエリアリサーチ株式会社)入社後、IP Geolocationデータの普及啓蒙を行う。2011年にはIPv4アドレス仲介サービスを立ち上げる。現在の主な社外活動は、IPv6地理情報共有推進委員会(副査)。

 

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