News & Views コラム:インターネットと私
pr_team コラムメールマガジンで配信したインターネットに関するコラムを、このブログでもご紹介しています。2025年6月は、Internet Week ショーケース in 奈良をJPNICと共催していただくなど、コミュニティ活動に大変精力的に関わっておられる、近鉄ケーブルネットワーク株式会社の木村文一さんのコラムをお届けしました。インターネットの黎明期をご存じである木村さんが、インターネットとのこれまでを振り返りつつ、未来への思いまでをお書きくださいました。
私が入社した頃はインターネットではなくパソコン通信が流行っていて、NIFTY-Serveの会議室で友人とチャットばかり、たまには知らない人とお話をしたこともあり楽しい時間でした。オフ会では名刺にハンドルネームとメールアドレスを印刷して交換し、その時に知り合った方々とは30年経った今でも交流があり、人との繋がりはとても大切だと感じています。
1994年頃の社内では、今後はパソコン通信ではなくインターネットが主流になるだろう、そして「木村がパソコン通信好きらしい」ということで、インターネットサービスの立ち上げメンバーに。当社の略称はKCNなので、ドメイン名は「kcn.or.jp」を申請し、そんな短いドメイン名は取れるのか?既に利用されているのでは?と登録まで社内はザワついていましたが、無事に登録することができました。登録通知があった時は大喜びした記憶が残っています。いざサービス開始に向けて準備を進めるなか、私の頭の中はサーバ?UNIX?なにそれ?美味しいの?って感じで、現在のように検索すればヒントや答えが出ることもなく、UNIX MAGAZINEを買って読み漁って勉強したものです。
インターネットサービス開始当初の上位回線速度が128kbps、アクセスポイントには19インチラックにアナログモデムが20台並んでいて、モデムが時折フリーズするため、モデムの電源をOFF/ONしてから帰宅することが日課になっていました。1995年8月には23時~翌朝8時まであらかじめ指定した番号へのNTTの通話料金が定額になるテレホーダイが開始され、23時を過ぎると集中してアクセスポイントに繋がらない事象が続出し、設備増強に追われた日々が懐かしいです。その後、「or.jp」から「ne.jp」へのドメイン名の移行があり大変な時期もありました。
当社のサービスもダイアルアップ接続から10Mbps常時接続のケーブルインターネット、ADSLサービスを経て現在は10GbpsのFTTHサービスを提供しています。当初は考えもしなかった通信速度になり、高速回線を利用した動画配信サービスなど多種多様なコンテンツが提供される時代に突入しました。
話はがらっと変わりますが、我が家には妻と娘家族が住んでいて、2歳になる孫は、毎日YouTube三昧で暇があれば動画を観て喜んでいます。途中で広告が表示されるとご機嫌ナナメになるので、仕方なくPremiumプランに加入しました。じじバカです。
とても便利なインターネット。使い方を間違えると凶器になったり犯罪に巻き込まれたりと、悲しいニュースをよく目にします。10年後、20年後、孫たちが成人になる頃には、便利で安全に利用できる環境になっていることを切に願います。
そんな未来をめざして、2025年7月2日(水)~3日(木)にかけて、「Internet Week ショーケースin 奈良」が奈良市ならまちセンターにて開催されます。貴重な話が聞ける基調講演からInternet Week 2024で人気のあったプログラムまで選りすぐりの内容となっています。皆様、ぜひ古都奈良へお越しください。お会いできることを楽しみにしています。
(編集者注: Internet Week ショーケース in 奈良は終了しました。)
■筆者略歴
木村 文一 (きむら ふみかず)
1971年奈良県橿原市生まれ。1989年近鉄ケーブルネットワーク株式会社に入社。CATVの訪問修理や伝送路設備等の運用保守、1995年~2021年インターネット関連設備の構築運用保守に携わる。2021年から自治体法人営業部門、監視センターなどを担当。2024年 JANOG54 in NARAでホストを務める。
なお、本稿が2025年最後のJPNIC blogとなります。今年もご愛読いただきまして、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。
