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APRICOT 2026/APNIC 61現地フォトレポート

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APRICOT 2026/APNIC 61は、2026年2月4日〜12日にインドネシア・ジャカルタで開催されました。日程は、2月4日〜7日が技術的なチュートリアルセッション、8日が関連団体ミーティング、9日〜11日がカンファレンス、12日がAPNIC AGMとなっています。アジア太平洋地域のインターネット運用に必要な知識共有と、最新のネットワーク技術・動向の議論に参加できるのが特徴です。

ここでは、そんなAPRICOT2026/APNIC61の現地の様子を、写真とともにお送りします。

インドネシア・ジャカルタ

開催地となったジャカルタは、インドネシアの首都であり、インドネシアの機能が集中した都市です。会場となったホテルには巨大なショッピングモールも隣接しており、多くの人で賑わっていました。

会場ホテル

 

写真:ショッピングモール

また同時に、下町風情のある屋台も多く散見し、多くの表情を持った都市であると感じました。屋台では地元の方と思われる方が美味しそうに食事を取られているのが印象的でした。下の写真は、地元の方と混じって食事をしたものです。1食分の十分な量がありながら、この日現在の日本円で150円相当でした。

写真:現地食

街中では、ところどころ、電線のようなものが空中にぶら下がっているのが気になりました。お話を聞くと、街中には電線はもちろんだが、使わなくなった通信線(メタルケーブル)がそのまま放置されているパターンもあるとのこと。その場合は電線ではないので感電する危険はないとのことですが、量が多くなると、なかなか圧巻です。

写真:張り巡らされる電線

オープニングセレモニーと会場の様子

APRICOT2026の始まりは、現地の衣装を纏ったダンサーによるパフォーマンスから幕開けました。APRICOTでは、開会の際に民族的なパフォーマンスが行われることが恒例になっています。軽やかな音楽と広大な映像とともに、息のあったパフォーマンスが繰り広げられていました。

写真:オープニングセレモニー

写真:コーヒーブース会場では、コーヒーや軽食などが振る舞われます。参加者の皆さんがセッションの間に休憩するのはもちろんですが、この時間を活かして活発な交流や意見交換も実施されています。特にコーヒーブースでは、多くの人が長い列を作りながら昨今のインターネット事情について意見交換をしていたのが印象的でした。

会期中は、Social(懇親会)も開かれています。カンファレンス初日に行われたAPRICOT Dinnerでは、パフォーマーの出迎えから始まり、多くの料理が振る舞われるなど、盛大に行われました。料理の中には、インドネシアならではの食事も含まれます。もちろんここでも参加者同士で活発なコミュニケーションが行われていたのは言うまでもありません。

写真:懇親会会場1

 

写真:懇親会会場2

各セッション

APRICOTでは、前述の通り多くのセッションが開催されています。ここでは筆者が参加したプログラムを簡単に紹介したいと思います。

BGP in 2025

APNIC Chief ScientistであるGeoffrey Huston氏による、BGPの世界的な状況について解説される恒例のセッションです。BGPのルーティング環境を分析することで、パブリックインターネット全体の挙動が見えてくるとのこと。このようなBGPデータは、ルータが保持する経路表に必要なメモリ量や、その増加の勢いや安定性を示し、IPv4/IPv6双方のネットワーク成長の動態を読み解く手がかりとなるとのことです。ここでは、過去20年のデータと2025年のデータを比較しながら、BGPに関する指標について分析されました。

写真: BGP in 2025

APNIC Open Policy Meeting(OPM)

APNICでは、IPアドレス・AS番号の分配ポリシーに関する議論を行っています。ポリシー提案はメーリングリストで公開され、議論が行われます。その上で、年2回開催されるAPNIC Open Policy Meeting(OPM)においてface to faceでの議論を改めて行い、コンセンサス確認を行います。

なお、今回のAPRICOT20206会期中に議論された提案については、JPNICブログで詳しく解説しております。

写真:OPM

prop-164: Allocations of IPv6 Resources longer than a /32 with a nibble boundary alignment

現在、APNICにおけるIPv6アドレスの最小割り振りサイズは /32と定められていますが、本提案は、この最小割り振りサイズを/36へ縮小しようとするものでした。本OPMでは提案者の意向により、コンセンサス確認は行われませんでした

prop-168-v002: Increase to maximum IPv4 delegations

現在、APNICにおけるIPv4アドレスの分配は、1組織あたり最大/23までと定められていますが、本提案は、この上限を/22まで拡大しようとしたものでした。

会場では「既存の組織に追加の空間を割り振ると、新規の組織が割り振りを受けづらい」や「IPv6への移行が遅れるのではないか」といった意見や、「小規模の組織を救済すること」「他RIRと整合があるのは良い」といった意見も見られました。結果としては本OPMではコンセンサスには至らず、再度メーリングリストへの議論に送られました

APNIC Annual General Meeting(AGM)

写真:AGMAPNIC Annual General Meeting(AGM)では、APNICの事業計画・予算・報告などがコミュニティに共有されるとともに、APNIC理事と事務局への質問やフィードバックを行うことができる場です。また、今回行われたAPNIC理事選挙の結果もAGMで発表されました。

結果の詳細については、後日にJPNICメールマガジン等でお知らせする予定です。

なお、来年のAPRICOT2027/APNIC63は、香港で開催されることも発表されました(半年後のAPNIC62は、インドです)。

写真:次回予告

JPNICおよび職員の活動

当センターJPNICおよびその職員は、今回のAPRICOT2026において、下記のような活動を行いました。

  • APRICOT 2026参加支援プログラムの実施
  • NIR WorkshopにおけるNIR間の意見交換、情報共有の取り組み
  • プレゼンテーションによる情報発信
  • APNIC AGM Sponsorsとしての協賛

APRICOT 2026 参加支援プログラム

国際会議参加支援プログラムは、国際会議への参加を希望する国内の若手技術者・研究者に対して支援を行うことを目的として、JPNICが実施しているプログラムです。

今回は、APRICOT 2026参加支援プログラム(協賛:株式会社JPIX)として、APRICOT2026への旅費等の支援や、事前意見交換などを1名の方に行いました。参加された方からは「今回得た知見やつながりをもとに、国際的な視野でさまざまなことに取り組んでいきたい」などの前向きなコメントも頂きました。

JPNICは、国際的な舞台で活躍する未来の技術者を育むことを目指し、今後とも活動を継続してまいります。

写真:参加支援プログラム対象メンバー

NIR WorkshopにおけるNIR間の意見交換、情報共有

NIR Workshop は、JPNICをはじめとするアジア太平洋地域のNIRが一堂に会し、各NIRにおける取り組みについて共有するほか、意見交換を通じて継続的な関係の維持・連携強化を図るものです。当センターからは職員が参加し、各NIRのメンバーへの情報共有や、メンバーの交流を行いました。

写真:NRI Workshop

プレゼンテーションによる情報発信

APRICOT2026会期中、当センターの職員が複数のセッションで登壇し、情報共有や意見交換を行いました。

ASO AC Update

ICANNによって設立された番号資源ポリシーに関して助言を行うAddress Supporting Organization (ASO)の近況報告を行いました。

写真:ASO AC Update

JPNIC Update

JPNICのイベントの取り組みや、日本における番号資源の状況などについて報告を行いました。

写真:JPNIC Update

JANOG Update

日本のインターネットオペレーターズグループ・JANOGの近況について報告を行いました。

写真:JANOG Update

APNIC AGM Sponsorsとしての協賛

写真:APNIC AGM SponsorsJPNICは、APNIC AGM Sponsorsとして協賛を行いました。クロージングの場では、JPNICの協賛への取り組みに対して感謝と、記念品をいただきました。

当センターJPNICの活動は以上になります。当センターはこれからもイベントを通じた情報発信や協賛等を通じて、コミュニティの発展に貢献してまいります。

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