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News & Views コラム:何でも屋さん

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『専門研究員 櫻井 佑樹』と書かれた名刺を渡すと、相手は名刺を凝視しながら決まってこう質問してきます。「専門研究員ってどんなことをされているのですか?」。すると私も慣れたもので、決まってこう答えるのです。「専門研究員なんて書いてはあるんですけどね、実際やっているのは何でも屋です。レイヤー1から8まで何でもやります!」。

私の勤める会社は地方の小さなインターネットプロバイダーです。従業員も10人に満たないくらいです。この人数でインターネット環境を提供し、県内に専用線を張り巡らし、ホスティングを行い、などとやっていると、一人ひとりを一つの業務に専任させることはできません。その人に何かあったら業務が滞るからです。ですので、社員一人ひとりが何となくメインの業務を持ちつつも、それ以外の業務も関わり、常に情報共有を行い、穴を埋められるような体制を敷いています。結果、自然と社員全員が何でも屋になるんですよね。

お客様の建物にドロップケーブルを通して光コネクタを取り付けた日の午後に、VLANスイッチを設定したり。古いベアサーバーに収容されているホスティング利用者の移行のために仮想サーバーを準備しながら、何故か通ってくれないネットワークのルーティングを確認してみたり。社内のネットワーク組み換えのための設計図作成に集中したいけれど、お客様のメールの設定方法を電話越しに説明するのに時間を奪われたり。「専門研究員」なんていう名刺の肩書とは対称的に「自分にはこれ!」という専門はないんです。面白いですね。でも、何でもできるって楽しいですよ。

先日、自宅のサーバーに仮想サーバーをたてて、それをオンラインゲーム用のサーバーにしたんですよ。オンラインゲームといってもMINECRAFTを友人とマルチプレイするためのサーバーなんですけどね。サーバーをたてて、ネットワークを通して、っていうのは普通なんでしょうけど、快適にプレイできるようにサーバーをチューニングしたり、いつでも同じタイミングでログインできるわけではないので、ログインしていない間にあった会話を確認できるように、毎日ログから会話の行を吐き出してHTMLに加工して公開するスクリプトを組んでみたり、ログインしなくても伝えたいことをコメントできるようにPHPで掲示板を作ったり、などなど。

皆さんも、たまには自分の専門以外の分野にも手を出してみると、新しい発見があるかもしれませんよ?なんて書きつつ、自分は何かもっと専門的な知識を身につけないとなぁ、と思う次第であります。


■筆者略歴

櫻井 佑樹(さくらい ゆうき)

2008年に株式会社新潟通信サービスに入社。サーバーの構築・運用・保守をメインに、光コネクタの成端からネットワーク運用、ホームページのデザイン・作成まで幅広く担当。越後ネットワーク・オペレーターズ・グループ(ENOG)に参加し、2017年よりInternet Weekプログラム委員を務める。

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