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IPv4割り振り申請の手続きを解説します!

投稿者 ip_team on 2017年3月16日

以前、聞けそうで聞けないIPアドレスとAS番号の話 ~よくあるお問い合わせから~のブログ記事でご紹介した通り、現在JPNICでは、1組織につき「/8相当の最後のAPNICにおけるIPv4未割り振り在庫」から/22(1,024アドレス)を上限とする割り振りと、「JPNICに返却済みIPv4アドレス在庫」から/22を上限とする割り振りの、合計/21(2,048アドレス)のIPv4アドレス割り振りを行っています。なお、「JPNICに返却済みIPv4アドレス在庫」は、本記事執筆時点では、219.100.0.0/16から割り振りを行っています。

今回、上記のIPv4アドレスの割り振りを受けていただくために必要なWeb申請システムからの申請手続きについて、フォームに記載する内容を中心に解説します。大まかな申請の流れは以下の通りです。

申請の流れ.png

IPv4アドレス調達のために、移転の手続きを検討されている方もいらっしゃると思いますが、JPNICから割り振りを受けられるIPアドレスがある場合は、ぜひ申請をご検討ください。


Web申請システムのログイン方法およびIPv4割り振り申請の条件を満たしているかの確認

IPv4アドレスの割り振りを受けるには、IPv4アドレスを管理するための申請者用の電子証明書(資源申請者証明書)を利用してWeb申請システムにログインし、IPv4割り振り申請を行います。

Web申請システム
https://iphostmaster.nic.ad.jp/jpnic/dispmemberlogin.do

Web申請システムのURLにアクセスした際に証明書の選択画面が表示されますので、「LIR-HM」で始まる資源申請者証明書を選択してください。

証明書選択画面.png

「LIR-HM」で始まる資源申請者証明書がインストールされていない場合は、資源申請者証明書発行マニュアル(PDF、1.81MB)を参照し、インストールを行ってください。

IPv4アドレスの追加割り振りを受けるためには、割り振りを受けているIPv4アドレス空間のうち80%以上利用し、その利用状況をJPNICデータベースに登録していることが必要です。この条件を満たしているかどうか、現在のデータベースの登録状況を確認するには、Web申請システムのメニュー画面から、「情報表示」→「資源管理者情報」のリンクを進んでください。切り替わった画面の「資源情報」に現在割り振りを受けているIPv4アドレスのブロックが表示されますので、総利用率が80%を超えているかを確認してください。

利用率.png

割り振りアドレスの一覧に、103.0.0.0/8からの割り振りや、219.100.0.0/16からの割り振りがないことも確認してください。それぞれのブロックから/22の割り振りがある場合は、追加の申請ができません。

IPv4アドレス割り振り申請フォームの記入

IPv4アドレス割り振り申請は、資源申請メニューにある「IPv4割り振り申請」から行います。

申請メニュー.png

引き続き、申請フォームの記入内容について、項目ごとに解説します。なお、Web申請システムの画面右上に表示されている「ヘルプ」から、各申請の記入内容の説明を確認いただけます。また、申請フォームの右側にも簡単な記入例を記載していますので、併せてご参照ください。

form-1.png

管理者連絡窓口
割り振りアドレスブロックの管理責任者の連絡先を、JPNICハンドルまたはグループハンドルで記入してください。

技術連絡担当者
割り振られるIPアドレスを使用するネットワークに関する技術的、事務的等の全般的な問い合わせに対応する連絡先を、JPNICハンドルまたはグループハンドルで記入してください。この項目は複数の登録が可能です。

Abuse
割り振りアドレス空間における、ネットワークの不正利用に対応する電子メールアドレスを記入してください。

希望アドレスサイズ
需要予測に基づいた最高1年後までの需要を満たす範囲で、今回割り振りを希望するIPv4アドレスのサイズをプリフィクス表記で記述してください。最終的な割り振りアドレスサイズは、審議の内容を踏まえてJPNICで決定します。

form-2.png

network-plan
IPアドレス管理指定事業者自身が構築するインフラネットワークで、今後1年間で新規に構築するIPv4ネットワークの詳細情報をサブネットごとに記入してください。記述形式は以下を参考にしてください。

[記入形式] address mask connect n0/n1/n2 remark[division,purpose]
[記入例] 10.0.0.0 255.255.255.0 PART 150/200/250 東京インターネット接続用プール

address

ネットワークアドレスを10.0.0.0 から記入してください

mask

サブネットマスク

connect

インターネット接続する用途は“YES”、インターネット接続しないがグローバルアドレスが必要な用途は“NO”、パートタイム接続の用途は“PART”

n0

そのサブネットの直後のホスト数

n1

そのサブネットの6ヶ月後のホスト数

n2

そのサブネットの1年後のホスト数

remark

ネットワークの使用組織、用途(目的)を記入してください

※各項目で半角スペースの区切りを入れてください。

form-3.png

old-network
IPアドレス管理指定事業者自身が構築するインフラネットワークとして割り当てられたIPv4アドレスで構築している、現在のネットワークの構成をサブネットごとに記入してください。記述形式はnetwork-planと同じです。現在、インフラネットワークへの割り当てとしてデータベース登録しているものは、Web申請システムの情報表示から「登録情報検索(IPv4)」のリンクに進み、資源管理者略称の項目に自身の略称(画面左上のログインユーザー名に続いて表示されています)を記入し、種別(区分)の“インフラ割当”にチェックを入れて検索すると一覧で表示されます。

form-4.png

備考
network-planに記載いただいた内容を中心に、IPアドレスの割り振りを申請された事情や、割り振り希望サイズの算出根拠など、割り振り申請の詳細についての説明を記入する項目です。IPアドレスの用途によって、確認させていただく内容が若干異なります。申請の内容に関して、どのようことを確認しているかまとめた資料(審議の際に必要な情報(PDF、34.7KB))を用意しておりますので、ご参照ください。特に以下の3点が中心となります。

  1. セグメントごとのIPアドレスの用途に関する内訳
  2. IPアドレスを利用したサービスに利用する機器(サーバ類)の準備状況
  3. 今後1年までに必要なIPアドレス数の算出根拠

form-5.png

申請者メールアドレス
申請についてJPNICからの連絡を受け取るメールアドレスを記入してください。

申請フォームに必要事項を記入いただいたら、申請ボタンを押してください。フォームの記載内容にエラーがなければ、再確認の画面が表示されます。今一度フォームを確認の上、「確認」ボタンを押していただくと、申請は完了となります。その後、JPNICと申請内容についての確認等のやり取りを数回程度行い、審議終了後にIPアドレスの割り振りを行います。


申請に関してお伝えしたいこと

  • JPNICの担当者で申請内容を確認し、5営業日以内にご連絡を差し上げます。申請から実際の割り振りが完了するまでは、2~3週間かかることが多いです。他の申請等とあわせて順番に対応しており、急な申請は対応が難しいことがございます。余裕をもったスケジュールで申請いただけるよう、ご理解をお願いします。
  • 「備考」の項目で説明はさせていただきましたが、事前にどのような情報があれば申請がスムーズに進むかは、申請内容や状況によって異なってきます。一発OKというケースは多くありません。申請内容に関して、確認したい事項はJPNICから質問をさせていただきます。ですので、追加の割り振りをご希望であれば、まずは申請を行ってください。JPNICは、決して怖くありません!

申請に関する手続き等のお問い合わせは、ip-service@nir.nic.ad.jp で受け付けております。ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

参考情報