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八百万の神が集う地で、IPv6セミナーを開催しました

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2018年3月2日(金)、島根県松江駅前の「オープンソースラボ」にて、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)さんとの共催で、「これだけ覚えれば大丈夫! 1日IPv6技術セミナー ~知っておくべき最新動向から、システム構築に必要な技術まで~」を開催しました。

島根県松江市は、言わずもがな、Rubyのふるさとです。同市はまた、”オープンソースのふるさと”も標榜し、IT産業への振興を手厚く続けています。そんな同市を体現する一つが、このオープンソースラボ(松江市開発交流プラザ)です。このラボは誰もが目にする駅前の一等地にあります。このような研究・開発・交流の拠点を、市民が無料で自由に、そして気軽に使える環境が整っていることに、大きな感銘を覚えました。

また松江には、日本初の商用外気冷却方式モジュール型データセンター、「松江データセンターパーク」があります。今回JPNICのメンバー数名が、このコンテナ型データセンターも見学させてもらいました。コンテナの一つ一つが独立したデータセンターであり、またそれらのコンテナが集積されてデータセンターパークとなっています。機器類の集約をどうするかという設計や設備、運営についても、従来のデータセンターの考え方とは予想以上に大きく違うものでした。ワクワクしながらセンターの見学ができました。

今回のIPv6セミナーは、「そんな松江ならではの内容にしよう」とIIJの方々とも相談し、主にインターネットをプラットフォームとしたシステム構築や、アプリケーション開発をしている人たちに向けたプログラムとしてみました。今までのセミナーは、どちらかと言うと「ネットワークのIPv6化」に重きを置いていましたが、今回は「システム開発や構築におけるIPv6対応の注意点」や「IPv6時代のネットワークセキュリティ」という内容も新たに織り込み、またハンズオンではIPv6対応サーバの構築を体験してもらう内容としました。

開会の挨拶をするIIJ サービス基盤本部 副本部長 小林努氏

開会の挨拶をするIIJ サービス基盤本部 副本部長 小林努氏

「システム開発や構築」のスライド、1枚お見せします。

また、「IPv6時代のネットワークセキュリティ」についても、株式会社IoTスクエアの許先明さんが、IPv6に関わって十数年の中での知見をまとめた力作でした。

参加された方々からは、「IPv6のネットワーク構築についてももっと話を聞きたかった」との声が寄せられました。ここのところ、IPv6導入に関する皆様の意欲が高まってきていることを感じます。今後、同地のみならず、広くIPv6の普及啓発を進めていきたいと考えています。 直近では、2018年4月に「JPNIC技術セミナー」も予定しており、IPv6に関しては四つのプログラムを提供します。こちらもよろしければぜひご活用ください。

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