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RIPE 71がブカレストで開催されます

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各提案について議論の結果を追記しました(2015/12/02)

2015年11月16日(月)~20日(金)の日程で、ルーマニア・ブカレストにおいてRIPE 71ミーティングが開催されます。

RIPE NCCは、世界に五つある地域インターネットレジストリ(RIR)のうち、ヨーロッパ地域を担当しています。他のRIR地域と同様に、IPアドレス・AS番号の分配ポリシーについて議論を行うフォーラムが設けられており、メーリングリストおよびオフラインミーティングで議論を行っています。

RIPE NCCは、ネットワークの運用者コミュティや他の関連団体とも密接に連携をしています。オープンソースソフトウェア、IPv6、DNSやルーティングなど、IPアドレス・AS番号の分配に関連するさまざまな分野についてもワーキンググループが設けられており、ミーティングの場では、これらのワーキングループごとにセッションが設けられています。

RIPE 71ミーティングでのIPアドレス・AS番号の分配ポリシー提案は、以下でご紹介する2件となっています。提案の詳細は、タイトルに貼られたリンクからご確認いただければと思います。

メーリングリストでの議論の内容は、メーリングリストのアーカイブから参照することが可能です。当日は、中継が行われる予定ですので、ご興味を持たれた方はリモートで参加してみてはいかがでしょうか。


■2015-04:RIPE Resource Transfer Policies(移転関連ドキュメントの制定)

IPv4アドレス、IPv6アドレス、AS番号のぞれぞれのポリシー文書に記載されている移転関連の記述および、レジストリ間移転に関する文書を、新たに制定する一つの文書にまとめる提案です。

RIPE NCCではこれまで、移転の履歴のみを公開していましたが、新たに制定する文書では、移転および合併/企業買収のそれぞれのケースについて、履歴を公開することを定めています。

→議論の結果:提案内容について引き続き議論を行う(2015/12/02追記)

■2015-05:Revision of Last /8 Allocation Criteria(最後の/8在庫からの割り振り要件の改定)

RIPE NCCでは現在、最後の/8在庫からのIPv4アドレス割り振りを行っていますが、割り振り要件を以下のように変更するものです。

(変更前)

  • 割り振りサイズは、/22を一つとする
  • 2014年9月14日以降、RIPE NCCからの合計割り振りサイズを、一つのLIRにつき最大で1,024アドレスとする
  • LIRは、割り振りを受けたアドレスから割り当てを行うことを証明しなければならない

(変更後)

  • 割り振りサイズは、/22相当とする
  • LIRは、割り振りを受けたアドレスから割り当てを行うことを証明しなければならない
  • 以下の条件を満たす場合、最後の割り振りから18ヵ月毎に、/22相当の割り振りを申請する事ができる
    1. 他のLIR等にIPv4アドレスを移転していないこと
    2. RIPE NCCが割り振りを行うのに十分な在庫があること

→議論の結果:コンセンサスには達せず(2015/12/02追記)

なお、以下の提案については、議論が予定されていましたが、提案者により取り下げられました。

■2014-03:Remove Multihoming Requirement for AS Number Assignments(AS番号割り当てにおけるマルチホーム要件の撤廃)

AS番号を割り当て予定のネットワークが、マルチホームすることを必須としている現在の基準を、以下のように変更するものです。

  • 既存のAS番号が割り当てられたネットワークでは実現できず、新たなAS番号を必要としている場合に、AS番号を割り当てる。その必要性については、RIPE NCCは審議しない
  • 一組織の割り当てAS番号数は1000を越えてはならない
  • 16ビット(2バイト)AS番号を申請する場合、9ヶ月以内にマルチホーム接続をする。32ビット(4バイト)AS番号を申請する場合には、この要件を必要としない。

写真は、2015年5月にオランダ・アムステルダムで開催されたRIPE 70ミーティングの様子です。RIPE NCCでは、APNICやARINとのIPv4アドレス移転が可能となった直後ということもあり、今回はミーティングではどのような議論が交わされるか、 JPNICでも注目しています。