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IGF@ブラジル・ジョアンペソアに参加しました

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インターネット推進部の前村です。

インターネット推進部としては、Internet Week 2015という大事業が成功裏に終了して、余韻を惜しんでいるところですが、実はその前の週には、インターネットガバナンスフォーラム(IGF)が開催されていました。JPNICからは、前村と奥谷が出席しました。

内容に踏み込んだレポートは、近日中に奥谷から、JPNICメールマガジン News & Viewsでお届けしますが、私からは概況や雰囲気をお伝えします。

IGFは2006年の初回アテネ会合以来、毎年開催され、今回で10回を数えます。今回は、ブラジルのジョアンペソア(Joao Pessoa)という観光地で開催されました。私自身もジョアンペソアという街の名前を今回初めて聞いたのですが、北南米通じて最も東に位置する観光地です。以下に地図で示してみましょう。

原典はこちら:https://www.google.com/maps/place/Centro+de+Conven%C3%A7%C3%B5es+Poeta+Ronaldo+Cunha+Lima/@6.1404789,-117.9481857,3z/data=!4m2!3m1!1s0x7acc3c42511684d:0x409dda7a7828a078

主催は、ブラジル政府とブラジルインターネット調整委員会(CGI.br)です。CGI.brは、昨年2014年4月にはNETmundial会合をサンパウロで開催し、それに続いて今年はIGFということで、インターネットガバナンスに対して大いに存在感を示した形になりました。

会場となった、Poeta Ronaldo Cunha Lima Conference Center は、2014年にオープンした新しく、巨大な会議場ですが、ジョアンペソアの市街地からは少し遠く、市街地のホテルから毎朝シャトルバスで通う形でした。また、付近にレストランもありませんので、昼食は巨大な展示棟全面を会場として、ビュッフェ形式で提供されました。


主催者発表では、登録者数は116カ国から2,400人を超え、政府、ビジネスセクター、技術コミュニティ、市民社会などさまざまなステークホルダーが世界中から集います。服装もスーツ姿から民族衣装までさまざまで、華やかです。

セッション数は今回150を超えました。同時に数セッションが並行して開催されるので、すべてのセッションを見ることはできません。興味がある領域を重点的に追うこともできますし、いろいろな領域を少しずつ見ることもできます。特に「ワークショップ」と呼ばれるセッションは、プログラム編成を行うMAG(Multistakeholder Advisory Group)以外から募集されることもあり、インターネットガバナンスに関するさまざまな課題に、さまざまな角度からアプローチできています。プログラムを見るだけでも、多様さに圧倒されます。

このように参加者の多様さ、プログラムの多様さがあいまって、まさに、「年に一度のインターネットガバナンスの祭典」という感じがします。

今回のIGFでは、日本人がいつもよりも存在感を示したように思います。日本からの参加者は全部で10名程度だったと思いますが、オープニングセレモニーの最後の登壇者は、総務省の阪本泰男総務審議官でした。

また、クロージングセレモニーでは、奥谷が技術コミュニティの代表としてスピーチを行いました。技術コミュニティは、ISOC、ICANN、 RIRs、W3Cなど、いわゆるI*(アイスター)と呼ばれるグループが中心となっています。2015年に奥谷は、IANA監督権限移管の番号資源に関する提案をまとめるCRISPチーム(Consolidated RIRs IANA Stewardship Proposal Team)のチェアや、ICANNの説明責任強化に関するクロスコミュニティワーキンググループ(いわゆるCCWG)のASO代表を務めるなど、活躍が著しかったため、多数の皆さんからの支持を受けて、栄誉ある役回りをいただきました。

IGFは今回の開催で、2度目の5年の活動年限を終了します。活動年限の延長は、WSIS+10レビュー(世界情報社会サミットの10周年振り返り)を経て決定されますが、現在のところ延長されるのが濃厚です。開催国は先回りして既に決まっており、メキシコの予定です。