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IPv6セミナー@大阪に初参加してみました!

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JPNICインターネット推進部の塩沢です。

2016年11月1日(火)・2日(水)に、NTTスマートコネクト株式会社さんとJPNICの共催で「IPv6対応セミナー」を開催しました。JPNICでは2015年から全国津々浦々でIPv6の普及啓発に向けたセミナーを企画していきました。高松、岡山名古屋福岡仙台に続き6回目となる今回は、大阪での開催となりました。

  

今回のセミナーで会場となったのは、グランフロント大阪北館で、大阪駅・梅田駅から歩いて数分の好立地に、ショッピングモールやレストラン、オフィスなどが併設されており、とてもきれいでにぎわっていました 😯

こちらが1日目の会場の様子です。若手からベテランまで、多くの技術者の皆様に参加していただきました。また、2日目のハンズオンでは、台数の関係上1日目より参加人数に限りが出てしまいましたが、少人数ゆえに積極的に質問がされていました 🙂

セミナーは、座学とハンズオンの2日間にわたる構成です。1日目はIPv6に関する最新動向とネットワーク構築に関する基礎的な知識を学び、2日目では実機を用いてネットワークとサーバの構築を体験するという、知識と経験の両方を身につけることができるプログラムとなっています。講師は「IPv6教育専門家チーム」のメンバーが務めるほか、1日目のIPv6の最新動向をお伝えするセッションには、総務省データ通信課からスピーカを迎えてお話しいただきました。


セミナーの内容を一部ご紹介!

さて、先ほどからIPv6対応セミナー@大阪の様子を報告している私ですが、実は今回初めてこのIPv6対応セミナーに参加しました。当日はスタッフとして会場運営のお手伝いをしましたが、せっかくの機会ということでセミナーも受講させていただき、IPv6について勉強してまいりました 🙂  というわけで、簡単ではありますが、受講体験記ということでセミナーの内容を一部ご紹介させていただきます(プログラムの詳細はこちらに公開されていますのでご参照ください)。

1. IPv6の最新動向について

このセッションではIPv6対応の導入編として、IPv4アドレス在庫枯渇後の世界におけるIPv6を取り巻く状況や、総務省のIPv6対応ガイドラインが解説されました。

IPv4アドレスの在庫は2011年4月15日に枯渇しましたが、IPv4アドレスはまだまだ貰うことができるそうです。しかし、いつまでも貰えるわけではなく、現在のペースで分配が続いた場合、あと3年程度でなくなってしまいます。一方で、移転という手段でIPv4アドレスを譲ってもらう方法もありますが、オークションサイトでのIPv4アドレスの平均落札価格も年々高くなってきているそうで、IPv4を利用し続けることも、継続的なコスト増大というリスクが発生することが分かりました。


在庫枯渇後のIPv4アドレスについて

2. 入門編

IPv6入門編と題されたこのセッションでは、IPv6の主な機能や特徴の紹介と、IPv6導入にむけた設計・構築・運用の方法が紹介されました。

そもそも、IPv6はIPv4と互換性がなく、IPv4を前提として作ったプログラムはIPv6の処理ができません。また、パケット形式やプロトコルが備える機能も異なっているので、セキュリティ対策などに注意が必要となっています。

では、実際にIPv6へ対応するにはどのようにしたらよいのでしょうか。IPv4からIPv4/IPv6対応ネットワークへの移行時の検討が重要となります。その対応モデルとしては

  • IPv4/IPv6 Dual Stack Model
  • IPv4 Networkと別にIPv6 Networkを構築するParallel Stack Model
  • 一部をDual Stackに、一部をIPv4/IPv6それぞれに独立させるHybrid Model

の三つがあるそうです。このような共存技術は、構築が比較的容易で、既存機器がIPv6に対応していなくても、Parallel Stack Modelのように、IPv6ネットワーク用機器を追加する形でも対応が可能となります。一方で、デメリットとしては、ネットワーク側でIPv4 NAT/NATPTを維持し続ける必要があり、またIPv4/v6の両方の不具合を確認するという管理コストの増大も招いてしまうことが挙げられます。

三つの共存技術を紹介しましたが、実際の運用としては、IPv4で構築した機器にIPv6のプロトコルスタックを共存させる「IPv4/IPv6 Dual Stack Model」を採用することが多いそうです。


三つのIPv4/IPv6対応ネットワーク

3. ネットワーク構築編

2日目のハンズオンセッションでは、まずIPv6のネットワークを構築しました。実機を触る前に、座学でIPv4とIPv6におけるアドレス設定やルーティングの違いが解説されました。特にIPv6ではアドレスの自動設定がIPv4と異なるため、注意が必要だそうです。

ハンズオンでは、ルータにIPv6アドレスの設定、OSPFv3の設定をした後、経路切り替えの確認を行いました。ルータを設定することが初めての経験だったので、特にルーティング設定方法の話を聞いても最初は、難しくてよく理解できませんでした。しかし、講師の方に教えてもらいながらコマンドを入力してみることで、なんとかIPv6のネットワークを構築することができました。実際に自分の手を動かしてみると、より理解が深められるなあと改めて感じました。


ルータのアドレス設定

4. サーバ構築編

ハンズオンセッション後半のサーバ構築編では、DNS (BIND 9)、SMTP (postfix)、POPサーバ(dovecot)、Apache、NTPなど、基礎サービスの設定方法を学び、ハンズオンではApacheの設定を行いました。ApacheはRHEL5/CentOS5以降、標準でIPv6 Readyになっているそうで、IPv4とIPv6環境でそれぞれWebサイトを作って、異なるサイトが表示されるかアクセスしてみるデモを行いました。


Apacheの設定と動作確認

5. セミナーを受けてみて……

IPv6対応セミナーに参加する前までは、「IPv6対応セミナーって、ものすごい専門家が、ものすごく専門的な講義をするんだろうな。聞いても分からないのでは?!」と少し不安に思っていました。しかし実際に受講してみると、入門編ではIPv6の特徴や運用する際に気をつけるポイントが紹介されていたり、ハンズオンでは実機を触りながら自分の手でネットワークやサーバを構築できたりと、かなり実践的でわかりやすい内容でした。また、ハンズオンではAdvanced資料も用意されており、私はそこまでできませんでしたが、IPv6についてある程度詳しい技術者の方々にとっても、さらに知識を深めることができたのではないかと思います。私のようなIPv6初心者でも、2日間のセミナーを通して、IPv6の最新動向から設計・構築・運用についてまで、幅広く学ぶことができました 🙂


以上がセミナー受講体験記となります。一部しかご報告できず恐縮ですが、もしご興味を持った方がいらっしゃいましたら、今後も各地で開催予定ですのでぜひ一度足をお運びください。また、「もっとこんなことを学びたい!」「当地でもぜひ開催して欲しい!」などなどご要望がございましたら、tech-seminar@nic.ad.jpまでご連絡ください。

最後になりましたが、今回大阪でのIPv6対応セミナーには、NTTスマートコネクトさんの多大なご協力を賜りました。この場を借りてお礼申し上げます。