Windows10 Creators updateにしてRDNSSを試してみました。
tech_team インターネットの技術Windows10 Creators updateにしてRDNSSを試してみました。
RA (Router Advertisement)でDNSサーバのアドレスを与えるRDNSSオプションは、 今までWindowsの標準状態では対応していませんでした。
しかし、Windows10のCreators updateでは、 RDNSS (RFC6106)に対応していると情報がありましたので試してみました。
Windows 10 Creators updateは準備ができると自動的に適用されるようなのですが、 テスト用の端末では現時点では反映されなかったので自分でVersion upしました。
以下は作業前のVersionです。
取得サイトへアクセスします。
Microsoft ソフトウェアのダウンロードWebサイトへのリンクを押下すると、 画面推移しますので、ツールをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを実行すると以下のような画面となります。
今すぐ更新を押下すると適用が開始されます。 反映できる場合はその後、数秒で適用が開始します。
一時間ほど待機していましたが、 なかなかアップデート終わらなかったので翌日確認したところ適用が完了していました。
Version up後、特に何も設定することなくRDNSSが付与されたRAにより、 DNSサーバのアドレスが取得できました。
Versionは以下の状態となりました。
RAの状態です。
なお、それまで環境で使用していたDHCPv6のサーバは停止して試験していました。
Windows10での対応により、 RDNSSが有効なSLAACでIPv6DNSを配布する事ができる機器が増えます。
netmarketshare.comによる統計では、 2017年4月時点でのWindows10のシェアは26.28%とのことです。 Mac OS Xは3.21%とのことで、Mac OS Xのみが対応している状態では、 PCも対象にしたネットワークではDHCPv6が有効で無い構成は利用しづらい面もあったと思われます。 しかしながら、Windows10 Creators updateのRDNSSの対応により、 RDNSSを利用した構成が今後より採用しやすくなってゆくかもしれません。
- Netmarketshare report
- https://www.netmarketshare.com/operating-system-market-share.aspx?qprid=10&qpcustomd=0