「UNIXコマンドライン応用」ssh、screen、gitをマスターしよう!
event_team JPNICのイベント前回に続き、新セミナー紹介企画の第2弾として「UNIXコマンドライン応用~ssh、screen、git~」についてお送りします。
開催日は2016年6月26日(月)です。この日はUNIXコマンドラインに特化した1日で、基礎から応用まで習得できるようなセミナーの構成です。午前は、定期開催している初心者向けハンズオンセミナー「UNIXハンズオン ゼロから覚えるコマンドライン」を開きます。そして、午後からはその応用編となる「UNIXコマンドライン応用~ssh、screen、git~」を新たに企画しました。講師のJPNIC 木村泰司に、セミナーの見どころについて語ってもらいました。
――初心者を対象としたUNIXコマンドラインの基礎講座は既にありますが、どうして新たにその応用編を企画したのでしょうか。
木村: UNIX端末の操作や設定において使われるのがコマンドラインです。その仕組みや使い方を習得すれば作業効率が大きく変わり、業務でもかなり役に立ちます。これらの便利なツールを使いこなして、UNIXコマンドラインの真髄をぜひマスターしてだきたいと思い、今までよりさらに一歩進んだ応用講座を考えました。
――具体的にはサブタイトルにあるssh、screen、gitの三つを中心に解説するのでしょうか。
木村: はい、既にご存知の方も多いかもしれませんが、この三つはぜひ使いこなしていただきたいコマンドです。
「ssh」は、サーバやネットワーク機器の管理のためによく使われるコマンドの一つです。暗号技術を利用して、安全にリモートのコンピューターでコマンドを実行できるようになっています。この講座では単にリモートログインするだけではなく、「ssh」の機能を利用したさまざまな利用方法を習得いただきたいと思います。
「screen」も、ぜひ使いたいツールの一つですね。作業しているシェルの状態を保存でき、複数のシェルを切り替えて使うことができます。また、sshで接続していたけど突然通信が切れてしまった!という事態に陥っても、簡単に復元できる便利なツールです。本講座では、複数の端末を開くことでできる、便利な使い方も紹介します。
最後の「git」は、GitHubなどでよく知られているコマンドで、大規模なプロジェクトなどで使われているバージョン管理のソフトウェアです。gitは、例えばプログラム開発やWebの製作をする人にとっては、もはや必修のツールになってきているのではないでしょうか。ネットワーク機器の設定情報のバージョン管理にも応用できそうです。この講座では、バージョン管理の基礎から、複数人で作業しているときに起きることへの対処などを、ハンズオン形式で学んでいけるようにしたいと思っています。
――なるほど、どれもマスターすれば強力なツールになりそうですね。sshとscreenはネットワーク管理の方、gitはコンテンツ管理の方がメインの対象となるのでしょうか。
木村: 最近ではクラウド上のサーバを利用する機会も多くなってきており、インフランジニアだけではなくアプリ開発がメインのエンジニアもsshの知識などは必要となっているので、そういった方にもぜひ参加していただきたいです。
また、gitはネットワーク用コンフィグ等の運用管理情報をバージョン管理する際に役に立つので、ネットワーク管理の方にもおすすめしたいです。
—— 使い方次第でいろいろな場面で役に立つんですね!
木村:そうですね、このセミナーで紹介するツールはどれも大変優れていて、習得すると今までできなかったことができるようになり、業務効率が大きく変わります。コマンドラインの基礎を身につけた上で、もう一歩先に行きたい方は、ぜひ受講していただければ幸いです。
セミナーはこちらのURLよりお申し込みください → https://www.nic.ad.jp/ja/tech/seminar/
JPNIC会員、指定事業者の皆さまには半額の特別価格にて受講いただけますので、ぜひご活用ください 🙂