IETF 105 報告会を開催!
tech_team JPNICのイベント インターネットの技術2019年8月30日(金)にIETF105報告会を開催しました。この報告会はJPNICとISOC-JPが共催となり、年に三回開催されるIETF 会合でのホットトピックスや議論など紹介し、標準化に関連する動向を広く知っていただくという目的で開催しています。今回は、2019年7月20日-26日にカナダのモントリオールで開催されたIETF105に関する報告会です。
IETF105報告会の会場の様子です。会場は大手町プレイスウエストタワーにあるNTTコミュニケーションズのセミナールームをお借りしました。非常に見晴らしの良くきれいな会場で、当日は約30名の方にご参加いただきました。また、本家IETF会合と同じようにリモート参加も用意し、ライブ中継やZoomで発表の様子をお届けました。
はじめてIETFに参加して、というライトニングトークで発表するJPNICの塩沢
このほかにも、QUIC、DoH(DNS over HTTPS)、MLS(Messaging Layer Security)、TEEP(Trusted Execution Environment Provisioning)、SRv6、5G関連WGなど、IETFで議論されたプロトコルの最新動向について発表がされました。プログラムや発表資料はイベントWebサイトに公開されているので、是非ご覧ください。
最後に、ライトニングトークの発表では時間の関係で紹介しきれなかったIETF 105の様子もいくつか写真とともにご紹介します。
IETF105の会場だったカナダ・モントリオールのフェアモント・クイーンエリザベス。昨年のIETFと同じ会場です。
2日目の夜に開催されたWelcome Receptionの様子。会場のスクリーンには名札に張る「New Attendee」や「Chair」といった自分の属性を示すリボンの説明が映し出されています。
写真でも多くの人が参加しているのが分かりますが、今回注目を集めたBoFのひとつであるApplications Doing DNS (add) BoFの様子です。DoT(DNS over TLS)やDoH(DNS over HTTPS)など、DNSの応答内容を第三者に傍受されないようにする仕組みに関わる議論のために開かれたBoFです。一番大きな部屋でしたが、それでも立ち見が出るくらいの参加者が集まりました。詳しくはJPNIC News & Viewの臨時号でも取り上げいますので、是非ご覧ください。
JPNIC News & Views vol.1711 【臨時号】 ◆ 第105回IETF報告 [第3弾] 「DNSの処理を行うアプリケーション」の話題
次回、IETF106はシンガポールで11月16日から22日まで開催されます。次回は同じアジア開催ということで北米より参加しやすいかと思います。リモート参加も無料でできますので、興味がある方は是非ご参加してみてはいかがでしょうか。