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News & Views コラム:生活が一変した半年間

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メールマガジンで配信したインターネットに関するコラムを、このブログでもご紹介しています。今月は、株式会社帯広シティーケーブルの鵜野直樹さんに、自身のリモートワーク経験を交えながら、この半年ほどで一変してしまった状況についてお書きいただきました。

 


2020年2月21日に秋田で開催されたTDNOG(東北・北海道オペレーターズグループ)の会合から戻って、状況は一変。私は、元々東京のオフィスで本社が北海道帯広にあるケーブルテレビ技術業務をしているため、常にテレワークしているようなものですが、新型コロナウイルス対策での自宅テレワークが2月末から始まりました。外に出ない生活で体重は増え、体力が落ちているのを実感し、東京マラソンの出場資格がありましたが新型コロナウイルスの影響で走れず、モチベーション低下が運動不足に追い打ちをかけていました。さすがにこれはまずいと、仕事後にウォーキングやジョギングを開始して、今は体重も体力も回復してきました。

IXやトランジットなど対外接続やBGP運用も、私の担当分野の一つです。北海道では早くから新型コロナウイルス感染者が多かったこともあり、2月末からのテレワーク化や学校休校など、生活動向が一変したことをトラフィック推移から十分推し量ることができました。さらに4月の緊急事態宣言以降、対外接続トラフィックの状況にはとても驚きました。日中のトラフィックが連日夜間並み、夜間ピークトラフィックも過去最高を記録したのです。幸い対外回線には余裕がありましたが、今冬での感染問題の再来に備え、回線増強を早める判断をしています。

変化したトラフィック動向。私個人も、日中帯の社内や取引先との会議やコミュニケーションはオンライン利用が一気に増えました。これまでは月に1回の帯広出張がありましたが、3月から移動自粛もあり行っていません。また東京のオフィスも4月上旬には一時閉鎖となり、本社の朝礼にオンラインツールで参加することになりました。自宅でのテレワークでは外出も最小限となるため、通勤電車の状況、オフィス界隈の人の流れなど、目に見える情報が少なくなってしまいます。朝礼で話される事業活動の制限、拠点分散出社、交代勤務、テレワーク化、健康・衛生管理、リアルタイムに状況が変わるさまは文字情報だけではなかなか伝わらないため、インターネットがない時代だったとしたら、この半年間はどのような状況になっていたのかと思うと、ちょっと怖くなりますね。

オンラインツールの利点はありますが、少し気になることもあります。直接話を聞くのと画面越しでは、終わった後の疲労感が違いませんか?単純に慣れだけの問題ではないようです。人間は五感を使って理解を深めようとしますが、立体感、皮膚感覚、他者との距離感覚、におい等が感じられず制限された状況では、脳が理解を深めようと頑張るため、終わった後の疲労感が強くなってしまうとのこと。オンライン会議中に甘いお菓子を食べながら糖分補給という訳にはいきませんが、今後もテレワーク生活は続きます。程よい休憩を取りながら、仕事していきたいと思っています。

 


■筆者略歴

鵜野 直樹(うの なおき)

1999年、株式会社帯広シティーケーブル(OCTV)に入社。2018年より東京事業所勤務となり、ケーブルテレビ事業における、通信、放送、制作などの設備構築・運用に従事。今夏開催予定のJANOG46沖縄実行委員(プログラムアドバイザー)、2019年に発足したTDNOG(東北・北海道ネットワークオペレーターズグループ)のコアメンバー。また、2019年度よりJPNIC IPv6教育専門家チームメンバーも務める。

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