ネットワークの問い合わせ先検索は、JPNIC WHOISをご利用ください
ip_team IPアドレス インターネットの技術JPNICは、国別インターネットレジストリ(NIR)として、IPアドレスの登録管理を行っており、JPNICが分配を行ったIPアドレス・AS番号に関する情報を、どなたでも検索することができるWHOISの提供を行っています。
JPNIC WHOISでの検索方法や、検索結果の見方については、4回に分けて解説記事を書きました。
- JPNICのWHOIS検索へのアクセス方法
- JPNICのWHOISにおけるIPアドレス検索方法
- JPNICのWHOISにおけるAS番号検索方法
- JPNICのWHOISにおける担当者情報・担当グループ情報検索方法
WHOISの検索結果は、当該ネットワーク管理者への問い合わせや、不正利用の通報などの際に参照される場合があります。これに関連し、WHOIS検索に関連してご利用のみなさまにご理解いただきたいことをまとめましたので、ぜひご一読ください。
インターネット関連サービスにおけるJPNICの立場
JPNICは、IPアドレス・AS番号を通信事業者等に分配(貸出)を行っていますが、そのIPアドレス等を使ったサービス(ISP等の通信サービスや、インターネット上のコンテンツサービス)を提供しているわけではありません。
JPNICでは近年、インターネット上の不正行為(迷惑メール送信、不正アクセス、誹謗中傷の書き込みなど)への対応依頼や、IPアドレスの利用者に関する詳細についてのお問い合わせや照会を受けることが多くなってきています。内容を確認すると、JPNICにご連絡いただいても対応することができない内容がほとんどです。そのため、依頼や照会に対しては、JPNIC WHOISで改めて検索を行っていただき、連絡先を再度確認いただくようご案内しています。
JPNIC WHOISを活用いただき、実際のネットワーク運用を行っている事業者にご連絡いただきますよう、お願いいたします。
JPNICが管理するIPアドレス・AS番号の情報検索には、JPNICのWHOISで検索してください
検索サイトで「IPアドレス検索」と検索すると、JPNICのWHOIS以外にも、さまざまなサイトが出てきます。しかしながら、JPNICでは、JPNIC以外が提供しているIPアドレス・AS番号に関する情報検索について、その内容や検索結果に関与しておらず、正確性を保証いたしません。あらかじめご了承ください。
APNIC WHOISを検索した場合について
APNIC WHOISを検索した場合、JPNICが分配したIPアドレスの情報について、その一部が検索結果に表示されます。また、JPNICの情報も検索結果に表示されます。これは、検索されたIPアドレスの分配がJPNICを通じて行われているからです。
APNIC WHOISの検索結果に基づき、インターネット上の不正行為への対応依頼をJPNICに送られるケースが多くございますが、「インターネット関連サービスにおけるJPNICの立場」で説明したとおり、対応することができません。この場合も、JPNIC WHOISの検索を行っていただき、該当のネットワーク管理者に連絡いただくようお願いしています。
JPNIC以外のサイトでIPアドレスを検索した場合、APNIC WHOISの検索結果が引用されることがあるようです。
最後に
改めて、IPアドレスの検索には、JPNIC WHOISを利用していただくようお願いします。本記事のお願い点をまとめた資料を用意していますので、合わせてご参照ください。
インターネットの健全な運用を支える立場として、インターネット情報の不正利用や犯罪行為への対応は、重要な課題と考えています。JPNIC WHOISの提供を通じて、速やかな問題解決に貢献できるよう、引き続き取り組んでまいります。