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【Internet Week 2022 見どころ 第2弾】IPv6を含むIP関連のセッション、一気にドーンとご紹介

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2022年11月21日から11月30日にかけて、「Internet Week 2022 ~インターネットの羅針盤~進路を未来に取れ~」が開催されます。オンラインWeekとハイブリッドWeekがありますが、通し券を導入し、7日間の全セッションにご参加いただけます。

Internet Week 2022プログラムの見どころをご紹介する第2弾では、IPv6を含むIP関連セッションをドーンと一気にご紹介いたします!実行委員の法林浩之さんが、担当プログラム委員の中川あきらさん(IPv6普及・高度化推進協議会/JPOPF運営チーム)と塩沢啓(JPNIC)に話を聞きました。


法林:今年は IP や IPv6 に関連するプログラムが例年より多い気がしますが・・・

中川:昨年も同様に多かったのですが、今年は見せ方を変えました。そうしたら多く見えるようになったということです。

法林:ほう、どのように見せ方を変えたんですか

中川:プログラム委員の視点ではなく、受講する皆様の視点で、類似プログラムをまとめてご紹介することにしました。昨年2021年は、プログラム委員として担当した座学セッションのみを紹介していたのですが、今年は類似するプログラムの担当者と連携して、類似プログラムを一気にご紹介することでいわゆる横串をさしたということです。

IPv6関連プログラム

法林:なぜ横串にするという試みなんでしょう?

中川:今、ここでご紹介するプログラムはレイヤー3近辺のプログラムです。レイヤー3近辺を学びたい人にとっては、似たようなプログラムを比較しながら取捨選択したり、集中的にすべてを学んだりすることができると考えたからです。いろんな選択ができるようになります。

法林:なるほど。ここからは塩沢さんにお聞きします。今年のプログラムの特徴を一言で言うと、どう表現できますか ?

塩沢:一言で表現すると、「サーバー」「クラウド」「コンテンツ配信」というこの三つにフォーカスしました。

法林:サーバー、クラウド、コンテンツ配信に注目したとのことですが、もう少し噛み砕いてご説明いただけますか?

塩沢:数年前までのプログラムは、IPv6のネットワークやセキュリティなどがメインでした。昨年2021年は SASE (Secure Access Service Edge:サッシー)に着眼した法人プログラムを作りました。今年は、コンテンツを持つ事業者のサーバーやネットワークの IPv6 対応や CDN事業者によるストリーミング配信の IPv6対応、ハンズオンではパブリッククラウドのIPv6対応のプログラムを用意しました。

法林:ありがとうございます。ということで、具体的に、どのようなプログラムになりますか?ひとつひとつご紹介いただけますか。

中川・塩沢:プログラムは六つです。また、ポイントは次の通りですね。

    • C21 IPv6対応のサーバーやコンテンツ配信、クラウド
      • 講演者:中溝 私歌(LINE)
      • ポイント:
        • LINE さんが IPv6対応した経験から、IPv6 対応するために行うべきことや注意点などについてお話しいただきます。
        • 例えば、ネットワークやサーバー、仮想基盤やコンテンツなどをIPv6対応する際にどのようなことを行ったか、そこで得たノウハウについてお話しいただきます。

    • C22 QoEからみたIPv6 ~ CDNおよびストリーミング事業者が語る~
      • 講演者:青野 慧志郎(JOCDN)・鍋島 公章(Jストリーム)
      • ポイント: 
        • 最初にCDNとは何かについての解説があります。
        • CDN側から見た品質の指標としての TTLB、QoE の指標としての Join Time ・Buffer Ratioといったものについての解説があります。
        • これらの指標を計測して、IPv4・IPv6 別や ISP 別の特徴などを可視化したグラフが紹介されます。

    • H2 AWSクラウドによるIPv6対応Webサイト構築ハンズオン
      • 講演者:菊地 信明 (アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社)
      • ポイント
        • クラウドのIPv6対応を体験していただくハンズオンを企画しました。
        • 具体的にはAWS上でIPv6対応のWebサーバやDNSを構築していただきます。
        • 昨年はIPv4/v6のDual Stackで構築しましたが、今回はその応用編ということで、IPv6 Only環境のWebサーバやDNSの設定や不具合発生時のトラブルシューティングなども体験する、かなり実践的な内容にしました。
        • IPv6対応を身近に感じていただける内容になっているので、IPv6やAWSを触ったことがない方も気軽にご参加ください。

    • BASICオンデマンド WHOIS教室 Ver.3.0
      • 講演者:中川あきら (JPOPF-ST)
      • ポイント:
        • YouTube 配信形式のプログラムで、2022年12月に配信予定です。
        • 多くの方々は WHOIS を使ったことがあると思いますが、検索とエラーを繰り返しているうちになんとなく使えるようになっていることが多いと思います。
        • JPNIC WHOIS の使い方を体系的に整理して、実は知っているようで知らなかった Tips を含めて解説します。
        • 今年2022年の夏に Abuse欄の仕様が変更されましたので、その変更に対応した内容になっています。

    • JPOPM43 (関連イベント)
      • 12月2日(金)の午後にオンラインで開催する、IPアドレスの管理や分配ルールであるポリシーを改定するためのミーティングです。
      • 今回は改定のための提案はありませんが、IPアドレスを扱っている多くの事業者にとって気になるプログラムを用意しています。
      •  プログラム:
        • WHOIS・IRR・RPKI など、関連する手段がいくつかありますが、そもそも、それぞれどういうものか、なぜ登録しなければならないか
        • IPアドレスを割り当てって具体的に何をやるのか、IPアドレスの管理方法の事例、またIPアドレスの移転を受ける時にどのようなことをするのか など

    • IPv6 Summit in TOKYO 2022 (関連イベント)
      • 12月16日(金) 午後にオンライン開催するIPv6 に関する最新情報を広く学べる場です。
      • プログラム:
        • モバイルの IPv6 対応
        • CDN の IPv6対応や最新動向
        • これからの IPv6 高度利用についてのパネル

法林:最後にメッセージをお願いします。

塩沢:アクセス網やモバイルでIPv6の普及が進んで、ユーザーも意識せずIPv6を使えるような環境になってきています。そこで今年のIWでは趣向を少し変えて、サーバやCDN、クラウドのIPv6に焦点を当てました。IPv6について1日みっちり学ぶことができるので、コンテンツのIPv6化やIPv6に興味のある方はぜひご参加ください。

中川:ここにご紹介したプログラム以外にも多数のプログラムを用意していますので、ご自身や同僚の皆様にお声がけいただければと思います。以下にも、YouTube のコメント欄にもご紹介したプログラムやイベントのリンクがあります。Internet Week 2022 期間中に皆様とお会いできることを楽しみにしてます。

 

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