APRICOT2023/APNIC55フォトレポート
tech_team IPアドレス 他組織のイベント2023年2月20日~3月2日まで、APRICOT 2023/APNIC 55カンファレンスがフィリピン・マニラにて開催されました。APRICOTはAPNOG(Asia Pacific Network Operators Group; APRICOTを開催するために設立された非営利団体)の主催で年1回開催されます。また同時開催のAPNIC カンファレンスは年2回開催され、春はAPRICOTと同時開催となっています。APRICOTではインターネットの運用、技術、開発などの幅広いトピックについて議論が繰り広げられるほか、ワークショップやチュートリアルも行われます。今回は、54の国と地域から717人の現地参加・110人のオンライン参加があったAPRICOT 2023/APNIC 55を写真とともに振り返ります。
まず開会を告げるプレナリーでは、フィリピンの伝統舞踊のパフォーマンスがありました。ツボを載せたパフォーマーが、軽快な音楽とともにつぼを頭上に載せて歩き回ります。会場が盛り上がるにつれ、つぼの数は増えていき、会場からも拍手喝采でした。
議論の様子
会期中は数多くのセッションやワークショップ、チュートリアルなどが行われます。
また、議論や質問の時間ではマイクに立って誰でも議論に参加することができます。
議論が終わった後は、ブレイクタイム。APRICOT/APNICカンファレンスではセッションの間に軽食が提供されます。コーヒーのブースもあり大盛況でした。
Social イベント
APRICOT/APNICカンファレンスでは複数回のSocial(懇親会)が開催されます。いわゆるコロナ禍で対面のコミュニケーションが減っていた反動か、大変盛り上がりを見せたイベントとなりました。おいしい食事もたくさんふるまわれつつ、活発な交流が印象的となりました。
そのほか、APNICは会期中の写真を公開しています。これらをご覧頂くと、実際の現地の雰囲気もつかんでいただけるのではないでしょうか。次回のAPNICカンファレンスは国内で開催(後述)されますので、参加の予習にもお役立てください 😉
JPNICの取り組み
APRICOT 2023会期中、当センターは日本のNIR(National Internet Registry)として以下の取り組みを実施しました。
1)APNICや他のNIRとの意見交換
APNICや他のNIRの担当者とJPNICの担当者が顔を合わせて意見交換や近況の報告などを行いました。ここではNIRの持つ技術的課題や、最近の取り組みなどが国ごとに紹介されました。メールやメッセンジャー等で密なコミュニケーションを常日頃からとっているものの、現地ではより活発で、スムーズな意見交換をすることができました。
2)JPNICの取り組みをNIR SIG にて発表
当センターの取り組みを、NIR SIG にて発表しました。IPアドレスの分配の状況や、RPKI普及に向けて国内で行っている活動について他のNIRや参加者に向けてお伝えしました。
3)フェローシッププログラム(参加支援)
APRICOT2023に参加を希望する若手(30歳以下)の方に参加費用(旅費を含む)を全額支援するプログラムです。今回は2社の協賛企業様のもと4名の方をお迎えすることができました。実際に参加された方にお話を伺うと「大変貴重な機会で有意義であった」や「この経験をもとに日本のコミュニティを盛り上げていきたい」など、大変前向きな意見を頂戴しました。なお今後のカンファレンスにおいて当施策の実施は未定です。実施が決まりましたら当センターのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひご確認ください。
4)APNIC AGM sponsor
JPNICは、APRICOT2023のAGM sponsorとしても参加いたしました。スポンサー活動を通じてアジアパシフィック地域のコミュニティの発展に貢献しています。最終日には、APNIC事務局長のPaul Wilson氏から感謝状と記念品をいただきました。
次回のAPNICカンファレンス(2023年9月@京都)
次回のAPNICカンファレンスが2023年9月7日~14日に京都で開催されることが今回のAPRICOTで公開されました。なお、カンファレンスホストを当センターJPNICが務めることとなりました。海外会場のカンファレンスに出席となると中々敷居が高いことがありますが、国内ですと比較的参加もしやすいのではないでしょうか。ぜひ、アジアパシフィック地域のインターネットにまつわる議論に参加してみませんか。京都の地でお待ちしております!