世界で何が起こっているかを知る – JPOPM44のご案内 –

2023年6月23日(金)に、第44回JPNICオープンポリシーミーティング（JPOPM44）が開催されます。

JPOPMは、日本国内におけるIPアドレス、AS番号管理に関するポリシーを議論し、コンセンサスを形成するためのミーティングで、年に2回、6月～7月頃と11月頃にJPOPF運営チーム(JPOPF-ST)の主催により開催されています。

開催形式は、今回もオンラインとなります。遠隔地の方も参加しやすい形式ですので、ぜひ多くの方に参加いただければと思います。今回のJPOPMでは、定例のプログラムに加え、2023年3月に行われたAPRICOT 2023/APNIC 55カンファレンスに参加したフェローシップ生の体験談、地域インターネットレジストリの昨今の状況を考えるセッションや、Abuseに関する世界から見た状況から対応策を考えるセッションなど、国外との関係にかかわるプログラムが多く予定されています。

●開催概要

◆日時

2023年6月23日(金) 14:00 – 17:45

◆対象の方

• IPアドレス管理指定事業者のご担当者
• IPアドレスの割り当て・運用に興味のある方
• IPアドレスの割り当て・運用に関してご意見・ご提案をお持ちの方
• ISP、ユーザの担当者として、IPアドレスの割り当て・運用に関わっている方 など

◆主催

JPOPF運営チーム

◆開催案内のWebページ

第44回JPNICオープンポリシーミーティング開催のご案内

●JPOPM44プログラム

予定されているJPOPM44のプログラムは以下の通りです。発表タイトル冒頭の[I]は情報提供、[P]は提案を表します（今回は、情報提供のみの予定）。

予定されているプログラムについて、いくつか簡単にご紹介していきます。

APRICOT2023/APNIC55フェローシップ体験談

2023年3月にフィリピン・マニラで開催されたAPRICOT 2023/APNIC 55カンファレンスでは、JPNICから4名のフェローシップ生を送り出し、国際会議を体験していただきました。今回は、フェローシップ生としてご参加いただいたうちの一人である、慶應義塾大学(当時)の石原匠さんに現地での体験、セッションに参加した感想などをお話しいただく予定です。国際会議に参加してみたいけれど不安があったり、一歩踏み出せていない学生・若手社会人の方にぜひ聞いていただきたいセッションとなっています。

APRICOT2023 参加支援(参加者の報告書・報告会発表スライドを閲覧いただけます)

https://www.nic.ad.jp/ja/intl/fellowship-program/apricot-2023.html

インターネット番号資源ホットトピックス 特別編
「地域インターネットレジストリは本当に堅牢なのか？」

インターネット番号資源に関する最新動向などをご紹介するホットトピックスのコーナーですが、今回は特別編として、地域インターネットレジストリの堅牢性を考えるセッションを行います。アフリカを管轄する地域インターネットレジストリであるAFRINICでは、メンバーの契約問題などから多くの訴訟問題が発生しました。また、アジア太平洋地域を管轄する地域インターネットレジストリであるAPNICでは、理事選挙において不正選挙の疑いが発生しました。今回は、本件についてJPNICの前村が解説し、皆様と考えるセッションとしたいと思います。同テーマは、JANOG52でもプログラムとして予定されており、そこへつながるお話ができればと思います。

「Abuse窓口」が見つけられない問題

2022年8月よりJPNICではネットワーク情報、AS情報へのabuse窓口登録を開始していますが、まだまだ登録が進んでいません。今回は、さくらインターネット株式会社の山下健一さんから、abuse窓口業務について、abuse窓口が未登録の状態であることを含めた現状の問題点を共有いただき、解決策を探るべく皆様とのディスカッションを行いたいと考えています。日頃の業務でabuse対応を行っている方はもちろんのこと、幅広い方々にご意見を伺えたらと思います。

●事前の参加申し込みをお願いします

JPOPM44は参加申し込みいただいた方に対し、オンライン会議システムの情報（Zoomを予定）をお送りし、当日アクセスしていただく方式での開催となります。そのため、2023年6月22日(木)の17:00までに【参加申し込みサイト】から、事前にお申し込みください。

※参加登録の受け付けは、JPNIC事務局が担当しています。参加登録には株式会社フラッグシステムのシステムを利用しています。

皆様のご参加をお待ちしております。