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IPv6とクラウド【前編】v6対応サイト構築ハンズオンでのデュアルスタックIP設計管理からウェブ公開まで ~Internet Week 2024 注目プログラムのご紹介 ④~

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2024年11月19日(火)から27日(水)に開催するInternet Week 2024の注目プログラムを連載でご紹介しています。今までご紹介したプログラムについてもご参考になさってください。

さて、今回紹介するのは、オンラインWeekの11月20日(水) 14:00 ~ 17:00に開催する「AWS IPv6対応サイト構築ハンズオン -デュアルスタックIP設計管理からウェブ公開まで-」です。クラウド環境におけるIPv6対応については、AWS上でのIPv6対応サイトを作るこのハンズオンと、「クラウドネットワーキングとIPv6のいま 〜 Google Cloudを例に 〜」の二つのセッションをご用意しています。この二つのセッションを受けると、AWSとGoogle Cloudについても違いなどを知ることができて、参考になるのではないでしょうか?本稿では「IPv6とクラウド【前編】」と題して、ハンズオンプログラムの紹介を行います。実行委員の山賀正人さんが、このプログラムを企画したプログラム委員である、中川あきらさん(一般財団法人インターネット協会(IAjapan)/JPOPF運営チーム(JPOPF-ST)にインタビューしました。


山賀:こんにちは、実行委員の山賀です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。まずはじめに、早速ですが、なぜこのハンズオンプログラムを企画したのか教えてください。

中川:よろしくお願いいたします

はい、このハンズオンプログラムですが、以前のInternet Weekでも行われていた例年の定番プログラムであり、人気があったこと、またAWSさんは数多くのハンズオンを開催されていますが、JPNICが主催するイベント以外で IPv6のハンズオンが無いため、貴重なプログラムであると考え、今年も企画しました。

山賀:そうですね。ここ数年このハンズオンプログラムはInternet Weekで開催されています。そのような中で、どのような点や今までとの違いといったことを意識して、講演者に依頼を行いましたか

中川:IPv6でクラウドを構築したとしても、現在のインターネットやオンプレミス等のネットワークには IPv4 が残っているために、何らかの形で IPv4 と共存しなければなりません。今年は「IPv4の共存」を以前より意識することをお願いしました。

それから今回は、AWSさんからのご提案で、IPv6のネットワークを作るために必要なIPアドレスを管理するための 「IP Address Manager (IPAM)」についても触れて説明していただくことになりました。システムで管理できるものであります。

山賀:なるほど。特に見どころ、聴いてほしいポイントはそういうところになりますでしょうか?

中川:AWS の ドキュメントを見ていると、IPv6に関する情報は縦割りになっていて AWSの各サービスごとのドキュメントに分散されて出てきます。しかしそのような中でこのセッションは「AWS の複数のサービスをIPv6という横串で刺す」ことを意識しており、Webサーバやネットワークも含めて、横串でみられるように、そしてそれをさらに手を動かしながら学べることから、IPv6 を理解するには適しているものになっていると思います。

山賀:ありがとうございます。さて、今年のIWのテーマは「つなげて、広げて、楽しもう」ですが、このプログラムでともに考えたい、もしくはご提案したい未来への方向性とはどのようなものでしょうか?

中川:皆さんご存じの通り、近年、インターネットでは IPv6が使われることが普通になりました。一方、クラウドではIPv6が使われる場面が限定的です。今どきのインターネットと今どきのクラウドを「つなげて、広げて、楽しもう」するためにはクラウドにIPv6が必要ですので、この機会にIPv6とIPv4のインターネットワーキングに触れてみてはいかがでしょうか。

山賀:このプログラムはどのような方を対象としていますか?

中川:クラウドで IPv6を扱ったことのない大多数のシステム関係者の方々に受講していただきたいと思います。かなり慣れた方も歓迎です。

山賀:現地でのハンズオンの場合、途中で落ちこぼれても講師が複数いて助けてくれることがありますが、オンラインの場合一度わからなくなったらその時点で脱落になってしまうのではないかと心配になってしまうのですが…。 

中川:結論から言って、そのような心配は無用です。講師に加え、複数のサポーターによる支援体制を組んでいます。受講者が講義に追いつけなくなった時点で、サポーターと受講者が 1対1 で Zoom のブレークアウトルームに移り、受講者の理解度に合わせて個別対応していただきます。安心して受講していただけると思いますよ。

山賀:確かに、その体制でしたら安心して取り組めますね。最後に、この動画をご覧になっていらっしゃる視聴者の方々にメッセージをお願いします。

中川:このプログラム以外にもGoogleさんを例としたクラウドでのIPv6対応についてのプログラムがあるので、そちらもどうぞ。あわせて聞くことで、それによって理解も深まるのではないかと思います。IPv6 は公開用Webサーバーを始めさまざまな場面で不可欠になってきています。難しいという先入観をお持ちの方も、手を動かして慣れてもらえればと思いますし、ぜひご参加ください。皆さまのご参加をお待ちしております。

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