ドメイン名の運用事例が豊富なDNSDAY ~Internet Week 2024 注目プログラムのご紹介 ⑥~
event_team Internet Week JPNICからのお知らせ JPNICのイベントInternet Week 2024のプログラムを連載でご紹介していますが、今回ご紹介するのは、11月26日(火) 13時から、Dayプログラムとして半日かけて開催される「DNS DAY」です。
DNS DAYのプログラム構成をご紹介します。DNS DAYと聞くと、DNSの専門家のみが集まる会合のように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。今年は特に、ドメイン名を巡る課題・話題が多く取り上げられます。
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第1部 DNS Update
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第2部 フルサービスリゾルバにおけるDNSブロッキング・フィルタリングの法的解釈と実施状況
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第3部 調整機関から見るドメイン空間で起きていることと対処について考える
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第4部 ドメイン名のライフサイクルマネジメント ~最近の事例とともに~
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第5部 ドメイン名の登録と維持管理のあり方について
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第6部 使後の世界 〜利用終了した独自ドメインのその後〜
このプログラムの詳細について、Internet Week実行委員の法林浩之さん(日本UNIXユーザ会)が、このプログラムを企画したプログラム委員の一人である、日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP) /株式会社日本レジストリサービス(JPRS)の池田和樹さんにインタビューを行いました。
法林:皆さま、こんにちは、実行委員の法林です。本日は、11月26日(火)の午後半日で開催されるプログラム「DNS DAY」をご紹介します。この「DNS DAY」は、Internet Weekにおいて毎年長くやっている恒例のプログラムであり、今回も発表される方が12名!とたくさんとなりますが、あらためてDNSの界隈で問題になっていることだったり、なぜこのプログラムを企画したのかお聞かせいただけますでしょうか?
池田:本日はよろしくお願いいたします。
はい、DNSは、インターネットの根幹を支える技術の一つです。そのDNSを中心に、毎年共有している運用上で得られた最新情報や直近の事例を共有しつつ、今年はDNSと密接な関わりがある「ドメイン名」も加え、ドメイン名の運用管理を中心に、DNSとドメイン名のトレンドへの知見を深めていただこうと考え、プログラム委員で企画をしました。
今申し上げた通り、今年は特にドメイン名に関わるプログラムが多くなっており、DNS運用者だけではなく、インターネットユーザが直面しうる問題を解決するための情報を共有できればと考えています。
法林:今回12名の方に発表いただくのですが、この中には、毎年講師として出られている方とはじめて登壇される方がいると思いますが、講演者の選定にあたりどのような点に重きをおいて講演を依頼しているのでしょうか?
池田:毎年お話いただいている講演者の方は 各分野で第一線での運用経験を持つ方々であり、最新の現場での実例を交えて紹介できる方々を中心にご依頼をしました。また新たな方は、今回のDNS DAYの一つの中核である「ドメイン名」に関して、生の声を聞きたいと、そのドメイン名に関して具体的な事例をお持ちの方に依頼しました。特に、インシデント周りは具体的な事例紹介を重要視しました。
法林:あらためて、今回のプログラムについて、見どころ、特に聴いてほしいポイントはどこですか?
池田:毎年恒例の2024年のDNSについてアップデート情報をお聞きいただけます。また今年の特徴としては、一度は皆さんが聞いたことがある「DNSブロッキング」や「フィルタリング」「ドメイン名の管理方法」といった詳細な解説をいただける予定ですので、いわゆる一般的なユーザの方にもぜひ楽しみにしていただければと思います。
法林:なるほど、かなり後半のプログラムはドメイン名のところが多くなっていますね。ところで今年のIWのテーマは「つなげて、広げて、楽しもう」となっていますが、このプログラムでともに考えたい、ご提案したい未来への方向性とはどういうものでしょうか?
池田:「未来への方向性」とまで言うとなかなか難しいところではありますが、「つなげて、広げて」という観点で言うと、DNS運用者だけでなく、ドメイン名管理者、インターネットユーザにとって、DNSとドメイン名に密接な関係があると思っていいます。今回このプログラムを通じて 生の声を聞けると思うので、実際の事例を通して理解を深めることで、安全かつ持続可能なインターネットを構築・運用するための基礎作りに繋がればと考えています。
法林:ありがとうございます。さて、「DNS DAY」というタイトルではありますが、あらためて今回、どういった方に見てもらいたいかということを教えてください。
池田:DNSがインターネットの根幹の技術ということで、まずはインターネットの技術や運用に関心のあるさまざまな方に聞いていただきたいです。
その上でいままで申し上げている通り今年は特に「ドメイン名」の運用・事例トピックが多く、DNS運用者、セキュリティ担当者、ウェブサイトの管理者等、実際にドメインを使っている人たち、実際の運用に関わる方々にとって有益な情報が得られるかと思います。
法林:ありがとうございます。最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします
池田:今年は実事例をベースにした話が多く、普段聞けない話が直接聞ける貴重な機会になっております。多くの方にご参加いただければ幸いです!
法林:ありがとうございました。このプログラムは会場で行いますので、皆さま、ぜひ会場にお越しください。
IW2024 は日程は11月19日の週の3日間が「オンラインWeek」、そして11月25日の週の3日間が「カンファレンスWeek」で、40近くのたくさんのプログラムを用意しています。今までご紹介したプログラムについてもご参考になさってください。
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