ネットワークエンジニアのための ネットワーク監視ハンズオン – Prometheusを利用して ~Internet Week 2024 注目プログラムのご紹介 ⑨~
event_team Internet Week JPNICからのお知らせ JPNICのイベントInternet Week 2024の注目プログラムのご紹介も、終盤です。今回ご紹介するのは、オンラインWeek初日、11月19日(火) 14時からお送りする「ネットワークエンジニアのためのPrometheusハンズオン」です。
オープンソースソフトウェアである「Prometheus」を利用して、ネットワークの監視や可視化などを行うことができます。このハンズオンでは、初心者のネットワークエンジニアの方を対象とし、Prometheusの基礎を解説しつつ、実際に監視するところまでを体験できる、オンラインでのハンズオンになります。このプログラムは、CDN (Content Delivery Network)の基礎から最新の動向までを特定のベンダーの技術仕様やサービス仕様に偏ることなく、幅広く解説するものです。
このプログラムの詳細について、Internet Week実行委員の法林浩之(日本UNIXユーザ会)さんが、プログラム委員でこのプログラムの企画に携わった山口勝司(Home NOC Operators Group/Biglobe)さんと、講師であるフリー株式会社の仲亀拓馬さんにインタビューしました。
法林:実行委員の法林と申します。11月19日に開催する、この「Prometheusハンズオン」を企画したプログラム委員の山口さんと、講師のフリー株式会社の仲亀さんに来ていただいています。早速ですが、このプログラムを企画した意図や、この界隈で話題になっていることを教えてください。これは、企画した山口さん、お答えお願いします。
山口:はい、タイトルの通り、ネットワークエンジニア向けに Prometheusのハンズオンをやろうと考えました。
と言いますのも、監視のソフトウエアはいろいろあるのですが、その中で Prometheusが人気で、流行ってきている状況にあります。しかし Prometheusはクエリ言語の操作であり、昔のソフトウェアと操作性が違って、難しいと感じてしまい、一歩を踏み出せないというお話も聞いています。そういうことを勘案し、このハンズオンを行うことによって、ネットワークエンジニアの監視のステップアップができればというのが企画した経緯となります。
法林:ありがとうございます。今回、ここにいらっしゃる仲亀さんに講師をお願いしたわけですが、講演者選びのポイントは何でしたでしょうか?
山口:講演者の選定に、一番悩んだプログラムでもあるのですが、 Prometheusについて仲亀さんは本を出し、専門的な知識を持たれているということでお願いしました!
法林: なるほど、そうなんですね。では、このプログラムの見どころ、特に聴いてほしいポイントはどこですか?これは実際にお話される仲亀さん、お願いします。
仲亀:仲亀と申します。よろしくお願いします。はい、ポイントはいろいろあるのですが、このPrometheusというツールは、登場したのは2013年だったでしょうか、そこからすでに10年近くが経っていますが、意外と使ったことない・知らないという方も多いのではないかと思っています。クラウドネィティブのシステム監視ではよく使われているのですが、特に今回のタイトルにもあるネットワークなどの低レイヤではその認知度が高くないかなという印象を持っています。しかし、ネットワークの環境でもPrometheusはめちゃくちゃ合うので、それをお伝えしたいです。
Prometheusは、コミュニティによって作成されたさまざまなExporterが使え、なければ自分でも簡単に作れるエコシステムが非常に優れています。この大量の「Exporter」が存在すること、それによっていろんな形で監視ができるというのが既存のツールにはない強みにもなっています。
今回は「ネットワークエンジニアのためのハンズオン」ということで、通常のハンズオンのように順だってやるというよりは、 少し飛ばし飛ばしでやっていって、本当にネットワークエンジニアのためのというところでディープに進めていければと思っているので、ご期待いただきたいです。
法林: ありがとうございます。さて、今年のIWのテーマは「つなげて、広げて、楽しもう」ですが、このプログラムを通して、ともに考えたい、ご提案したい未来への方向性といったものがあったら教えてください。
仲亀:Prometheusというツールを通して、システム監視の新しい世界を知ってほしいと思っています。Prometheusは、ツールとしての特性以外に、フォーマットとしてクラウドネイティブなエコシステムとしての成熟度が高く、これはPrometheusというツールに限定されない世界を実現する特徴があります。なので、本セッションを通じて、Prometheusをまずは知ってもらい、その先にあるクラウドネィティブなシステム監視、Prometheus互換の世界を知ってもらって、皆さまがより柔軟なシステム監視を考える選択肢にしてほしいと思っています。
法林:ありがとうございます。このプログラムはどのような方に見てもらいたい、参加してもらいたいですか?
仲亀:Webの概要にも書かれている通り、まずはネットワーク運用や監視に関わっている方、ネットワーク監視システムの設計や構築に関わっている方にですが、初めてPrometheusを触る方、既存のシステム監視に課題を持たれる方など、使ったことがない方にも来てほしいですね。
Prometheusは万能のツールではなので、マッチするところとアンマッチなところがありますが、そういったところもいろいろご紹介していきたいので、まずは選択肢として知ってほしいし、第一歩にしてもらいたいと考えています。
法林:最後に視聴者のメッセージをお願いします。
山口:「運用監視」に関しては、アンケートでも「プログラム企画をしてほしい」という声が多い分野でして、IWでこうした運用監視に取り上げるのは初めてなので、参加してもらって新しいことを始めて欲しいと思っています。よろしくお願いします。
仲亀:Prometheusという選択肢をお伝えするので、皆さんがそのPrometheusを使って、楽しい!と思ってもらえればと思います。セミナーという場ではありますが、手を動かして、ぜひ楽しみながらセミナーを体験していただければいいかなと思っています。
法林:このプログラムはオンラインで参加でき、ご自宅やオフィスで参加できますので、皆さま気軽に参加して広めてもらえればと思います。ありがとうございました。
IW2024 は日程は11月19日の週の3日間が「オンラインWeek」、そして11月25日の週の3日間が「カンファレンスWeek」で、40近くのたくさんのプログラムを用意しています。今までご紹介したプログラムについてもご参考になさってください。
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