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AFRINICの状況に関する速報(2025年6月26日)

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2025年6月24日(火)に開催されたJPOPM48では、「[I] RIRを取り巻く動き:AFRINICやICP-2改定」として、地域インターネットレジストリ(RIR)認定基準文書ICP-2の作業状況とともに、AFRINICの状況についてお知らせしました。概略を示すと、2025年3月に、中断していた管財人プロセスが再開、理事選挙に向けた準備が始まり、4月に理事選挙が広告され、この選挙の投票日がJPOPM48の前日、6月23日(月)であったため、発表資料の準備も、最新状況調査しながらそれを織り込んで進めていきましたが、JPOPM48でお伝えできたのは、選挙に関するプロセスは中断され、延期となった、ということだけでした。

ICANNは2025年6月25日(水)付けでAFRINIC管財人に向けて公開書簡を送り、それを公開しました。

Re: Concerning Allegations Regarding AFRINIC’s Board of Directors’ Election

この書簡は非常に強い口調で、現在のAFRINICの状態が、2005年のICP-2によるRIR設立認定の要件を満たさないおそれがあるとして、監査の必要性に言及し、選挙プロセスに関してこれまでに示してきた懸念に対する管財人の不作為を指摘しています。併せて、ICANNに寄せられた選挙プロセス上の不正疑惑を列挙した上で、翌26日中を期限として、具体的な質問14件に返答を求めています。

これに対して、Number Resource Organization (NRO)は、Executive Council議長であるRIPE NCC CEOのHans-Petter Holen名で、ICANNの立場を支持するアナウンスメントを発しています。

2025/06/26 Statement from the Number Resource Organization regarding AFRINIC Elections

 

しばらく大きな動きが続きそうですが、引き続き状況を注視し、情報提供を進めてまいります。

 

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