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David Conrad氏とのオープンセッション報告

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2017年9月1日(金)にJPNIC会議室にて、ICANN最高技術責任者(CTO) David Conrad氏とのオープンセッションを、ICANNとJPNICの共催で開催しました。

Conrad氏は日本をはじめ中国、インド、シンガポールなどアジア諸国を歴訪されました。日本での公式日程は1日でしたが、このセッションを始め、IETF報告会にも登壇し、その合間にインタビューや各所の訪問をこなすなど、朝から夜まで精力的に活動されたようです。

ご挨拶されるJia-Rong Low氏

最初にICANN理事でもあるJPNIC前村よりご挨拶した後、ICANNアジア太平洋地域オフィス代表のJia-Rong Low氏からお話があり、「日本で行われているICANN報告会は、今や各国でも取り入れられるようなモデルになっている」ことや、日本の技術コミュニティの活発さについても言及がありました。

ご発表中のDavid Conrad氏

引き続いてConrad氏には、次の内容をたっぷりとお話しいただきました。また、Conrad氏は日本に在住していたこともあって気さくなお人柄で、「もし何か質問やこういった情報が欲しいといった要望があれば気軽にお知らせいただきたい」とのお話もありました。なお、当日発表資料は、こちらからご覧いただくことが可能です。

  • CTOオフィスの活動
  • DNSSEC普及状況
  • ルートゾーン鍵署名鍵(KSK)ロールオーバー
  • IPv6普及状況
  • 識別子システム関連の不正利用
  • IANA機能を担う組織Public Technical Identifiers (PTI)の現状

会場は満席となり、加えて遠隔参加者も30名以上にものぼり、遠隔参加システムも直前に増強する必要があったなど、盛会でした。

質疑応答セッションでは、技術的な質問および技術以外の質問との両方が活発になされましたが、Conrad氏はいずれにも丁寧に回答されていました。

もっと質問したい方がいらっしゃったかもしれませんが、時間となりセッションは終了しました。終了後もしばらくはConrad氏に質問されている方々を見かけました。

あっという間の2時間でしたが、参加者の皆様が充実感を持って家路につかれたことを願うばかりです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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