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IoTをIPv6で! ~第1回 IW2016注目プログラム紹介~

投稿者 event_team on 2016年10月21日

今年もInternet Weekの開催が近づいてきました。これから数回にわたり、Internet Weekで行われるセッションを紹介していきます。担当は本イベントの実行委員を務めている法林浩之(日本UNIXユーザ会)です。

今回ご紹介するのは、2016年11月30日(水)に行われるチュートリアル「"INTERNET" of Things, はじめませんか~これからはIPv6で!~」です。このプログラムを担当した藤崎智宏氏(JPNIC常務理事/Internet Society Japan Chapter(ISOC-JP)/日本電信電話株式会社(NTT))に話をうかがいました。


法林: Internet Weekは、インターネットの管理・運用分野におけるあらゆる話題を取り扱うイベントですが、IoTに関しては2011年に「ひろがるインターネット ~Machine to Machine/Internet of Thingsの動向~」というプログラムで取り上げたぐらいで、あまり話題にしてこなかった感があります。そんな中で今回、IoTのセッションを組んだ経緯を教えてください。

藤崎: はい。IoTというキーワードは昨今非常に流行っています。しかしながら、多くの場合、IoTのサービスはクローズド・ネットワークで、かつIPv4で実現されているように見えます。特に日本ではその傾向が強いですね。

法林: それはIoTと言っても"Intranet of Things"ですな。

藤崎智宏さん

藤崎: まあ、そうとも言えますね。セキュリティなどの観点からクローズド・ネットワークで実現することも仕方ない部分もありますが、本来のIoTはさまざまな情報を「インターネット」上で皆で共有し、新しいサービスを生み出していくためのプラットフォーム的なものであると考えています。それを実現するための技術として、IPv6による接続、インターネット標準プロトコルによるデータの扱いや見せ方を概観できるセッションを作りました。

法林: なるほど。まあ確かにInternet Weekで実施するからには、そこらのIoTイベントとはひと味違うプログラムを見たいところです。では、実際にセッションを構成するにあたって気をつけたところはありますか?

藤崎: 「IoT」の「I」は「Internet」の「I」だ、というところを今一度確認し、それを実現するためにインターネットのオープンな技術がどのように利用できるのかをわかりやすく解説できるようにセッションを組んだつもりです。また、講師には、実際に標準化の舞台を詳しく知る方々にお願いし、「INTERNET of Things」を概観できるように構成しました。

法林浩之さん

法林: 講師の1人である株式会社レピダムの前田薫さんとは長い付き合いですが、標準化関係のイベント会場から実況ツイートしているのをよく見かけます。ところで今年のIWのテーマは「見抜く力を!」ですが、このプログラムでは何を見抜いてほしいですか?

藤崎: 「本来のIoTはこうあるべき」という考え方を共有できればと思っています。実サービスへの展開の際には、いろいろな制約の上で実装することになると思うのですが、その前に前提となる考え方や本質を知っておいてほしいんですよね。

法林: ということは、そのあたりの考え方を知りたい方がこのプログラムの対象者って感じですかね。

藤崎: そうですね。実際にIoTサービスを開始されている方や今後取り組もうとしている方はもとより、インターネット上のサービスとしてのIoTに関わる標準技術を知りたい方、それらの技術で何が実現できて、インターネットはどうなっていくかを考えたい方にもおすすめしたいです。

法林: ありがとうございました。Internet WeekらしいIoTセッション、期待しています。


T8 "INTERNET" of Things, はじめませんか~これからはIPv6で!~ プログラム概要

日時 2016年11月30日(水)09:30~12:00
場所 3F Room3
参加料金 事前 5,500円、当日 8,000円
URL https://internetweek.jp/program/t08/
概要

“IoT (Internet of Things)”というキーワードのもと、多くの検討が実施され、実サービスも始まっています。そもそも、“IoT”の“I”は“Internet”の“I”であり、インターネット上に、オープンなプロトコルを用いて種々の“モノ”(Things)がつながることがその本来の世界観と言えます。多くの“モノ”がつながる上で、IPv6の利用は欠かせません。

本セッションでは、インターネット標準化団体で検討、規格化されているオープンなプロトコルを用いたIoTネットワークについて、もののつながる部分から、インターネット上での情報の見せ方までを解説します。

内容

09:30~09:40 全体概要
講演者:
坂根 昌一(シスコシステムズ合同会社)
本日の講演内容概略について、紹介します。

9:40~10:25 “モノ”のインターネットへのつながり方 L3編
講演者:
坂根 昌一(シスコシステムズ合同会社)
“モノ”のインターネットへのつながり方について、IP層を中心に解説します。

10:30~11:15 “モノ”のインターネットへのつながり方 L4以上編
講演者:
前田 薫(株式会社レピダム)
インターネットにつながった“モノ”を、 利用するための仕組みについて解説します。

11:15~12:00 IoT時代のWeb技術(Web of Things)解説
講演者:
芦村 和幸(慶應義塾大学)
インターネットにつながった“モノ”を活用するためのWeb技術について解説します。

対象者
  • “モノ”のインターネットへのつながり方に興味のある方
  • “モノ”のインターネットでの見え方に興味のある方
  • インターネット標準技術を利用したIoTに興味のある方