NFV/SDNの最新動向がわかる ~第6回 IW2015注目プログラム紹介~
event_team Internet Week JPNICのイベントInternet Week 2015のセッション紹介も6本目となりました。担当は本イベントの実行委員を務めている法林浩之(日本UNIXユーザ会)です。
今回ご紹介するのは、11月17日(火)に行われるカンファレンス「提供者と運用者から見るNFV/SDN最新動向」です。このプログラムを担当した岩崎磨氏(JANOG/株式会社DMM.comラボ)に話をお聞きしました。
法林: NFV (Network Functions Virtualization)やSDN (Software Defined Networking)という言葉は、ここ数年のIWではプログラムのどこかで必ず見かける頻出単語というイメージがありますが、それはつまりこの数年、ずっとホットなキーワードということなんですか?
岩崎: 法林さんのおっしゃる通り、NFVやSDNという言葉は数年前からいろいろなところで耳にされている方が多いかと思います。ただ、具体的にそれらを使って何がサービスされているか?までを把握されている方はそれほど多くないんじゃないかと。
この世界も日々進歩していまして、最近はネットワーク装置をすべてクラウド上で動かすことで効率化するといった、NFVの活用の一つのあり方とも思えるようなサービスも提供されるようになりました。そういう状況を鑑みて、通信事業者や運用者にとって今、これらの技術を活用すべきポイントをお知らせするためのプログラムを提供しようと考えました。
法林: 同じキーワードでも、お伝えすべき情報は毎年新たに出てきているってことですね。そんな中で組まれた今回のプログラムですが、企画する際に、今年のIWのテーマである「手を取り合って、垣根を越えて。」は意識されましたか?
岩崎: はい。NFVやSDNは、ただ製品を提供するだけで普及が進むってものではありません。また、運用する人も、所有する設備を何でもNFV/SDN対応すれば幸せになれるわけではありません。本プログラムは、提供者と運用者が手を取り合ってより良いサービスが提供できるように、両者の橋渡しができればという思いで企画しました。
法林: 確かに、プログラムのページを見ると、メーカーの話があって、ユーザーの話があって、最後に全員でディスカッションするという構成になってますね。しかしまた、ずいぶんたくさんスピーカーを呼びましたね。これ、全員登壇したらステージからはみ出しませんかね?
岩崎: 実は少々力を入れすぎた部分もありますが、この分野の先端を走る方にたくさん登壇いただきたいと思ってお願いしました。正直、このテーマのセミナーは他のイベントでもよくやられてるんですが、このプログラムではインターネットに長く関わってきた技術的蓄積のある講師に加えて、現在NFVやSDNで元気な提供者まで全部まとめて話を聞くことができます。レジェンドから新鋭までみたいなミックス感を重視した編成は、IWならではだと思います。
法林: 気合い入ってますね。では最後に、このプログラムはどんな人達に聞いてもらいたいですか?
岩崎: 現在ISPやキャリアのオペレーションとか設計を考えている人から、将来の通信サービスはNFVやSDNによりどうなっていくかに関心のある方まで、幅広い方々に興味を持ってもらえるのではないかと思ってます。そして、通常はこれらの講師の話は個別に聴講する場合がほとんどですが、今回は一挙に幅広い分野の知識を吸収することができるはずです。お楽しみにどうぞ!
法林: ありがとうございました。岩崎さん入魂のプログラム、期待しましょう。このセッションの直後には、NFV/SDNに関する無料のランチセッションもありますから、この話題を聴きたい人にはうってつけの1日になりますね!
S2 提供者と運用者から見るNFV/SDN最新動向
日時 | 2015年11月17日(火)9:30~12:00 |
参加料金 | 事前料金 5,500円、当日料金 8,000円 |
URL | https://internetweek.jp/program/s2/ |
概要 | NFV/SDNの最新動向を、提供者と運用者両方の視点から実例を元に解説します。 |
内容 | 9:30~9:35 プログラムの全体説明 講演者 関谷 勇司(東京大学) 9:35~10:15 提供者が語るNFV/SDN最新動向 10:15~11:00 NFV/SDNを利用してみて 11:00~11:50 パネルディスカッション:NFV/SDNの将来を語らう 11:50~12:00 質疑応答 |
対象者 | 初心者から中級者のNFV/SDNに興味のある運用者、技術者。 |