ワールドカフェやってみた!! ~新たな気づきが生まれる?!議論へのお誘い~
event_team JPNICのイベント◆ワールドカフェってナニ??
~新しい気付きが生まれる?!グループワーク~
ワールドカフェという言葉を、初めて聞く方も多いのではないでしょうか。私も今まで聞いたことがありませんでした。ワールドカフェとは、新発売のコーヒーでも表参道に新しくできた喫茶店でもなく、グループワークの形式の一つです。
活き活きとした意見の交換や、新たな発想を作り出すにはどうすればいいか。その実現のためには「会議室で日々行う機能的な会議よりも、さまざまな人々がオープンに会話をし、自由にネットワークを築く「カフェ」で行うような会議を行うべき」という考えから、このワールドカフェは生まれたそうです。
少人数でグループを作りお題について話し合うという点は普通のグループワークと一緒ですが、ワールドカフェならではの大きな特徴がいくつかあります。それは、メンバーの組み合わせを変え、前のメンバーによる議論のサマリを受けて、次のメンバーがその議論を深めることです。1回約20分の話し合いのラウンドが終わると、各テーブルに1人だけを残し、他のメンバーは席替えをします。残った1人は新しく来た人にそのテーブルで今まで話したことを伝え、議論を再開します。これを繰り返し、最後にまとめて報告に結びつけることで、いろいろな人と交流することができ、多様なアイディアを得ることができます。
つまり、カフェのような雰囲気でさまざまな人と自由に対話を重ねる、それがワールドカフェの特徴です 😉
◆JPNIC職員で実際にやってみた!
ワールドカフェのコンセプトは何となく分かったけど、実際にどんなディスカッションになるのかまだよく分からない…という方のために、当センターの職員で実際にやってみたので、その模様をお伝えします。
当センター職員でワールドカフェを実施しました。全員がワールドカフェ初体験でした。
今回は4人グループを二つ作り、15分×2ラウンドでワールドカフェを実施しました。それぞれのテーブルで話し合ったテーマは以下の通りです。
- テーブル1のテーマ:インターネット上のルールの作り方
- テーブル2のテーマ:インターネット上で問題が起きた時に事業者間の連携はどうあるべきか
最初のラウンドが始まるとみんなが自分の考えを自由に言い合い、ホワイトボードなどにその内容をどんどんメモしていきました。15分が過ぎ第1ラウンドが終わったところで、1人だけテーブルに残り、他の人はもう一方のテーブルに移動しました。テーブルに残った人は新しく来た人に今までそのテーブルで議論された内容を説明し、それを基に第2ラウンドを開始。前回ラウンドの議論を理解し、それを踏まえて発展させなければならず、このラウンドはかなり頭を使いました……。そうこうしているうちに、あっという間に第2ラウンドが終了し、最後に各テーブルで話し合ったことを全員に共有しました。
ホワイトボードに書いたメモ。テーマは「インターネット上のルールの作り方」
自分たちが最初にした議論が次のラウンドではどうなったか、気になって発表を聞きましたが、面白かったのは最初のラウンドで話していた議論では予想できなかった方向に話が拡がっていた点です。ラウンドによって議論の切り口、展開の仕方がまったく違っていました。ワールドカフェは特定の結論を出すのではなく、自由に意見を言い合い、その対話を楽しむものです。今回の予行練習では2グループという小規模なワールドカフェでしたが、席替えのない普段のグループワークではなかなかできない、テーマについていろいろな視点から深掘りすることができました 🙂
◆「インターネット入門」フォローアップ研修でも、ワールドカフェ形式を取り入れます
ワールドカフェの雰囲気が少し伝わったでしょうか。新たな気付きが生まれるワールドカフェですが、先日ブログでもご案内した、2017年10月19日(木)~20日(金)開催の初心者向け『インターネット入門』フォローアップ研修においても、1日目最後のグループワークでこのワールドカフェを実施します!
受講者の皆さんには、今回ご紹介した専門的なテーマよりもう少し広いテーマで、議論のきっかけとなるサブトピックスもいくつか用意したワールドカフェに参加していただきます 😀 リラックスして自由闊達な議論を楽しみながら、インターネットに関する知識や考えを深めていきましょう!!
また、前回内容の振り返りや、ワールドカフェの後には簡単な懇親会も予定しています。さらに、2日目には日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)さんによる、インターネットにおけるビジネスを考えるグループワークもあります。興味のある方は、ぜひご参加ください。