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VNNIC訪問レポート

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JPNICはベトナムの国別インターネットレジストリ(NIR:National Internet Registry)であるVNNIC(Vietnam Network Information Center)との間で、協力および連携の充実を目的としたMoUを2013年11月に締結しました。

JPNICからのアナウンス:VNNICおよびJPNICによるMoUの締結について

このMoUの締結以降、VNNICとJPNICはミーティングや電子メールによる情報交換などを通じて連携を深めています。2017年11月には、VNNICのスタッフがJPNICオフィスを訪問し、対面での情報交換や今後の活動についての相談を行いました。2018年は、JPNICのスタッフがVNNICオフィスを訪問することとなりましたので、その模様を写真でご紹介します。

JPNICスタッフの訪問にあわせて、VNNICはRPKIセミナーを開催しました。このセミナーでは、VNNICのスタッフからRPKIの基礎について説明を行なった後に、JPNICスタッフが講演者の一人となって、日本でのRPKI普及の状況を紹介しました。JPNICからの講演内容は、VNNICスタッフによって逐次通訳されていて、言葉の心配はほとんど感じられませんでした。セミナー全体を通じて、どのセッションにおいても参加者からの質問が多く、RPKIに対する関心の高さを感じ取ることができたように思えます。

翌日は、VNNICオフィスを訪問してミーティングを行いました。VNNICは、首都ハノイのほか、南部のホーチミンシティ、ハノイとホーチミンの中間に位置するダナンの3箇所に拠点があるそうです。私たちはハノイ郊外にあるオフィスを訪問しました。ハノイには、ここのほか中心部にオフィスがあるそうで、ハノイ勤務のVNNICスタッフは、業務内容により、それぞれのオフィスを行き来するようでした。

ミーティングでは、VNNICとJPNICそれぞれの活動報告からはじまり、IPアドレス・AS番号の分配状況、IPv6普及のための諸施策、システムの運用や開発状況など様々な話題について情報交換を行いました。

ベトナムでは、2011年3月に策定した「VietNam National IPv6 Action Plan」にもとづき、IPv6普及に向けた活動を進めてきていますが、現在は最終段階の”Stage3″にあたるそうです。”Stage3″は、2019年が完了時期として定められており、2019年以降の計画の策定や活動について、どのような方向性を示すべきか検討を進めているとのことでした。その中でも特に、VNNICのスタッフは、政府機関や民間企業のネットワークにおけるIPv6対応について、強い関心を持っているようでした。日本の政府機関や民間企業がIPv6を導入するための政策などについて、質問が寄せられていました。

また、VNNICではIPアドレス・AS番号の分配先を登録しておくシステムの更新時期となっており、システムの全体像を検討する時期に差しかかっているそうです。JPNICが管理・運用するシステムの紹介のほか、RPKIなどと連携したシステムの将来像についても、十分な時間をかけて議論が行われました。

今回のように顔を合わせてのミーティングでは、話をする相手の雰囲気もよくわかります。通常のメールでのやり取りでは伝わらない部分を、お互いに共有できる機会になりました。NIRは、アジア太平洋地域に7つという数少ない存在ですが、他のNIRとも連携を取って、アジア太平洋地域のインターネットの普及・安定した運用に今後も貢献できればと思います。

参考情報:VNNICからのアナウンス
VNNIC collaborated with JPNIC to hold a RPKI seminar in Hanoi city (12th December, 2018)

番外編:

JPNICスタッフが帰国の途に就く12月15日(土)は、2018年の東南アジアサッカー選手権の決勝第2戦(ベトナム 対 マレーシア)がハノイで開催されていました。12月11日に開催された第1戦では、ベトナムとマレーシアが引き分けたということもあり、15日は昼過ぎから、熱狂的なファンでハノイ市内は埋め尽くされそうな勢いでした。写真は、スーパーマーケットのテレビでの観戦風景です。決勝戦が始まると、歓声が一段と大きくなっていました。ベトナムチームが試合に勝ったことは、空港で搭乗手続きの列に並んでいた時に知りましたが、その瞬間は、空港スタッフも仕事が手につかないようでした。