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自宅にいるときはIPv6インターネット!?!?

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「IPv6アドレスの普及」や、「IPv6対応の状況」というと、いろいろな観点があるかと思います。JPNICでは、IPアドレスの分配に関連して、IPアドレスに関する統計・各種リストを毎月更新しています。

有名なデータとしては、Googleが「IPv6の採用状況」という統計でデータを公開しています。IPv6 を使ってGoogleサービスにアクセスしている、全世界のユーザーの割合を表したのが、このグラフです。

出典:IPv6を使ってGoogleのサービスにアクセスしている、全世界のユーザーの割合(2020年3月17日現在), https://www.google.com/intl/ja/ipv6/statistics.html

グラフ全体を見てみると、右肩上がりになっており、IPv6を使ってGoogleのサービスを利用している人が多くなってきている傾向が読み取れます。

このグラフですが、下部の計測期間を絞り込むと、1日ごとのデータが見やすくなります。よ~く見てみたら、面白いことを発見したので、紹介したいと思います。

仕事が休みだと、IPv6の利用が増える!?!?

計測期間全体のグラフは、きれいな線グラフではなく、IPv6の利用率にバラツキがあります。このバラツキの原因を探ってみようということで、計測期間をぎゅっと縮めてみてみます。

出典:IPv6を使ってGoogleのサービスにアクセスしている、全世界のユーザーの割合(2020年3月17日現在), https://www.google.com/intl/ja/ipv6/statistics.html

計測期間を最小にしてみました。最近は、日によって5%程度の計測差が出ていることが分かります。そして、印を付けた通り、月曜~金曜のIPv6利用率が低く、土曜・日曜はIPv6利用率が高くなるというサイクルを繰り返していることがわかります。

もう一つ、計測期間を変えてグラフを見てみましょう。

出典:IPv6を使ってGoogleのサービスにアクセスしている、全世界のユーザーの割合(2020年3月17日現在), https://www.google.com/intl/ja/ipv6/statistics.html

円で囲った2019年12月21日(土)~2020年1月5日(日)は、いわゆる年末年始の期間です。先のグラフで紹介したサイクルと異なり、期間中全般的に土日に近い割合になっていることがわかります。ちなみに、ここでは割愛しますが、2014年の年末(2015年を迎えるタイミング)以降は、年末年始は同じ傾向になっています。

上記の二つの計測結果を踏まえると、仕事や学校に行っている平日よりも、土日や年末年始など、お休みが多い日の方が、IPv6が使われているように見えます。

グラフ全体が右肩上がりなので、仕事や学校で利用されるインターネット接続のIPv6対応が遅れているというよりは、家庭で利用されるインターネット接続のIPv6対応がより進んでいるのではないでしょうか。

さて、APNICでも、IPv6利用率を計測しており、データを公表しています。APNICでは、国別のデータを見ることができます。日本の大型連休といえばゴールデンウィークというわけで、超大型連休で話題だった2019年のゴールデンウィークの頃の計測データを見てみましょう。

出典:APNICによる、日本のIPv6利用率調査(2020年3月25日現在), https://stats.labs.apnic.net/ipv6/JP

こちらのグラフでも、月曜~金曜のIPv6利用率が低く、土曜・日曜はIPv6利用率が高くなるというサイクルは同じです。そして、丸で囲ったGW期間中は、土曜・日曜並のIPv6利用率となっていることがわかります。

IPv6普及高度化推進協議会が公表している「日本におけるIPv6の普及状況」を見ると、特にアクセス網のIPv6対応がかなり進んでいることがわかります。家庭で使っているインターネット接続サービスがIPv6に対応した結果、家庭にいる時間が長い休日はIPv6の利用率が上がると言えるのかもしれません。

おまけ:2020年2月以降、IPv6対応率が全体的に上昇している

最近の傾向として、2020年2月以降、0.5~1.0%ほどではありますが、平日のIPv6対応率が上昇しています。

出典:IPv6を使ってGoogleのサービスにアクセスしている、全世界のユーザーの割合(2020年3月17日現在), https://www.google.com/intl/ja/ipv6/statistics.html

この現象の要因として、2月以降オフィスでのIPv6利用が急に増えた可能性が考えられます。

もう一つは、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で、平日であっても外出ができなかったり、在宅勤務に切り替わったりされている方が多くいるという可能性です。これまでご紹介した計測結果の傾向を踏まえると、在宅勤務の人が増えると、平日のIPv6の利用率が上がることは納得できます。

新型コロナウィルス感染症の脅威を乗り切った時に、平日のIPv6利用率が少し下がるようなことがあれば、真実が分かるかもしれませんね。

さいごに:インターネット白書もご覧ください!

JPNICでは、インターネット白書で、「IPv4/IPv6アドレス利用の動向」を寄稿しています。こちらにも、IPv6アドレスに関するトピックや、普及状況について解説しています。ぜひ、最新号となるインターネット白書2020をお手にとってご覧ください。

インターネット白書2019までのアーカイブは、Webでご覧いただけます。併せてご利用ください。

お知らせ:『インターネット白書2020』が発刊!アーカイブには2019年版が追加!

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