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複数の標準化団体にまたがる勉強会をやってみた~オンライン勉強会の工夫~

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JPNICでは複数の標準化団体にまたがる勉強会を定期的に開催してきました。明日2022年3月16日(水)にはこれらの勉強会の総まとめとして、国内で標準化動向を十分にウォッチし役立てていくために、勉強会で登壇した講演者も交えたシンポジウムを開催します。

勉強会の内容に関してはこのシンポジウムで深堀りするので、この記事ではこれまでのオンライン勉強会の模様や、ディスカッションを盛り上げていくために工夫したことについて紹介したいと思います。

 

複数の標準化団体にまたがる勉強会を開催してみた!

国際的な標準化の場で行われている議論は、インターネットにおけるさまざまなアーキテクチャに関わっており、国内での議論や技術開発にも影響を与えます。まずは日本国内で標準化に関する議論ができるような機会を設けよう!!ということで、標準化団体で旬な話題を共有し、ディスカッションできるような勉強会を開催しました。

これまで開催してきた勉強会をまとめてみました。(YouTubeに公開しているアーカイブのリンクも貼っているので、ぜひご覧ください!)

勉強会はすべてオンラインで開催しました。こうして振り返ってみると、IETFはじめ、ITU-T、IEEE-SA、3GPP、W3C、ETSI、CA Browserフォーラムなど標準化団体は数多くあり、標準化動向の話題や議論を幅広くお届けできたのではないかなと思います。

勉強会の様子(アーカイブはJPNICのYouTubeチャンネルで公開してます)

 

オンライン勉強会の工夫~参加者との議論を盛り上げるためには?~

勉強会は当初Zoomを使ってWebinar形式で開催するだけだったのですが、回を重ねるごとにできる範囲でも工夫も凝らしてみました。特に、Webinar形式だと講演者の発表を聞くというのはとてもやりやすいのですが、ディスカッションパートになるとなかなか自由な議論ができない、どうしても講演者からの一方通行な議論になりがちになるという課題がありました。

そこで、もっと参加者も巻き込んだディスカッションをしてみたいということで、先月開催した勉強会では oVice というWeb会議サービスを使ってみましたので紹介したいと思います。

oVice を使った勉強会の様子

 

ITU-TとIETFにおける新しいアーキテクチャに関する勉強会 では、前半の講演パートはZoom Webinarで配信し、後半のディスカッションパートで初めて oVice を利用しました。oViceは、アイコンを操作して自由に会話できるバーチャル会議システムです。勉強会のような机を配置したバーチャル空間を作成し、講演者だけではなく参加者にも入っていただきました。また、議事メモとして参加者であれば誰でも書き込めるGoogle Documentを用意して、予め設定したいくつかのテーマをもとに自由に発言したり書き込んだりしてもらいながらディスカッションを行いました。

ディスカッションメモより一部抜粋

当日、事前にもう少しoViceのログイン方法や操作方法などを詳細に案内すればよかったなど、運営面で改善すべきところもいくつかありましたが、いつものWebinar形式の勉強会とは違って参加者も交えて活発な議論ができたと思います。

 

シンポジウム開催のお知らせ!

簡単ではありますが、いくつかの標準化団体にまたがり開催してきたオンライン勉強会を振り返ってみました。冒頭でも紹介しましたが、明日(3/16)はこれまでの勉強会の総まとめであるシンポジウムを開催します。勉強会の内容を深堀りするだけではなく、今後国際標準化と日本がどのように向き合っていくべきかというパネルディスカッションも行います。オンラインで無料開催ですので、気軽にご参加ください!

 

 

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