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「IPv6チュートリアル~IPv6化ことはじめ~」IW2018セッション紹介第1回

投稿者 event_team on 2018年10月24日

今年もInternet Weekの開催が近づいてきました。これから数回にわたり、Internet Weekで行われるセッションを紹介していきます。担当は本イベントの実行委員を務めている法林浩之(日本UNIXユーザ会)です。

今回ご紹介するのは、11月27日(火)に行われる2.5時間プログラム「IPv6チュートリアル ~IPv6化ことはじめ~」です。このプログラムを企画した中川あきら氏 (IPv6普及・高度化推進協議会(v6pc)/JPOPF運営チーム(JPOPF-ST)/日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)) に話をうかがいました。


 hourin.png法林:Internet WeekにおけるIPv6関連プログラムというと、それこそIWの初年度から毎年必ず何かしらのプログラムが組まれるという、ある種の伝統芸能みたいになっているような気がします。中川さんにも毎年IPv6関連のプログラムを企画していただいてますが、今年はどうですか?

中川:それが、今年はちょっと思うところありまして、IPv6と名の付くプログラムは1つだけにしました。

法林:1つだけ? 何かあったんですか? IPv6疲れとか。

中川:いやまさかそんな。SNSじゃないんだから(笑)。

法林:そっか。20年もやってて今さら疲れないか。でも何か理由や背景があるんですよね。その辺をぜひ教えてください。

中川:はい。IWが20年以上続いているということはIPv6も20年、実際にはもっとそれ以上の長い歴史があるわけですが、特にここ数年、IPv6の普及が非常に進んだと思います。そして、その結果として、IPv6は世界的に「普通に」使われるようになってきたと感じています。

法林:そうですね。私も自宅のネットワークの契約を変えたらIPv6がデフォルトで付いてくるようになりました。

中川:そういう状況の中で、もはやIWの中でIPv6を独立したジャンルとして取り上げる必要があるのかなと。普通に使われているなら通常のプログラムにIPv6の話題も織り込めばいいわけで、長期的にはそうなるべきものではないかという気がしているんですよ。

法林:なるほど。それで、今年はちょっとそういう方向性でプログラムを組んでみた結果、IPv6という単語が入ったプログラムが1つだけになったというわけですね。具体的にはどうなったんですか?

nakagawa.png中川:従来のIWでIPv6を学ぶには、「IPv6専用コース」とでも言うべき3つぐらいのプログラムが連続で用意されていて、それを受講するという感じでしたよね。それを今年は1個のプログラムに凝縮しましたので、IPv6自体を学びたい人はそれを受けるのがよいと思います。

そして、それとは別に、ネットワークやセキュリティなどのプログラムの中にも、IPv6の要素を含むセッションを入れ込みました。こうすることで、積極的にIPv6に特化したコースを受けたい人だけではなく、多くの参加者にIPv6の情報をお届けできるのではないかと考えています。

法林:今おっしゃった「IPv6専用コースを1個に凝縮したプログラム」が「IPv6チュートリアル ~IPv6化ことはじめ~」ですね。このプログラムはどんな内容になってますか?

中川:先ほども少しお話ししたように、本来なら座学や実習など3本分ぐらいの内容を凝縮して2時間半の座学で学べるという、中身の濃いプログラムです。講師は、ネットワーク編をNTTコミュニケーションズの西塚要さん、サーバ編をIoTスクエアの許先明さんにお願いしました。お2人とも講演の経験は豊富なので、安定したセッションをお届けできるだろうと思ってます。

法林:「IPv6チュートリアル」以外のプログラムでIPv6関連の話題が出てくるものはどれですか?

中川:11/27(火)に行われる「Internet Week流Security Bootcamp」の第1部「常識変化に向き合おう」の中に「IPv6が使えるネットワークの新常識(仮)」というセッションを用意しています。この他に、プログラムには明記されていませんが、同じく11/27に行われる「知るともっと得する!ルーティングセキュリティ2018」でも取り上げる予定です。

法林:ありがとうございます。では最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

中川:これまで20年ぐらいやってきたやり方を変えるというのは勇気のいる試みですが、それだけIPv6を取り巻く状況が過渡期に来ているんだと思ってます。昔からIWに参加されている方はちょっと違和感があるかもしれませんが、発展的な過渡期ならではの現象であるとお考えください。今年もぜひIPv6関連のプログラムに足を運んでもらえるとうれしいです。

法林:ありがとうございました。今まで以上に多くの方がIPv6関連の情報に触れてくれるとうれしいですね。


●S4 IPv6チュートリアル~IPv6化ことはじめ~

https://www.nic.ad.jp/iw2018/program/s04/

日時 2018年11月27日(火) 16:15 ~ 18:45
場所 3F Room3
参加料金 <事前5,500円/当日8,000円>
概要

近年、 アメリカを中心とした諸外国においてはIPv6対応が急速に進んでおります。 国内においても大手モバイル各社は2017年からIPv6のデフォルト提供を開始しました。 国内の固定アクセスサービスで最大シェアを持つNTT東西社においては53%・10百万契約が知らずのうちにIPv6を使っております。

本セッションは、 IPv6に関する基礎をネットワークおよびサーバの観点から体系的に学ぶことのできるセッションです。 本来であれば座学および実機演習を組み合わせて2日間を使いたい内容を凝縮し、 2.5時間の座学で効率良く学ぶことができるセッションです。

内容

16:15~17:25 IPv6チュートリアル~IPv6化ことはじめ~ ネットワーク編
講演者:西塚 要 (NTTコミュニケーションズ株式会社)

17:35~18:45 IPv6チュートリアル~IPv6化ことはじめ~ サーバ編
講演者:許 先明(株式会社IoTスクエア)

対象者
  • 事業者(ISP・Cable・DC・etc.)
  • 企業の情シス部門(直営・SIerへのアウトソースの両方)
  • 教育機関のネットワーク管理者
  • 上記に携わるSIer
  • IPv6化で悩んでいる人・これから悩む人・自分を追い込んで悩まされたい人・何が解らないか解らない人