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MANRS Actions for Network Operators の翻訳文を更新しました!

tech_team 

Mutually Agreed Norms for Routing Security (MANRS)は、 インターネットのグローバルルーティングシステムのセキュリティと復元力を大幅に向上させるための取り組みとして、以下のWebページにてネットワークオペレーター向けの方針が公開されています。

https://www.manrs.org/isps/

JPNICでは、以前よりこのMANRS Actions for Network Operatorsの翻訳文を提供しておりましたが、2016年6月の最終更新版を掲載しておりました。時間が空いてしましましたが、このたび2019年の9月30日に公開された現行版のVersion 2.3の翻訳文を公開いたしましたのでご紹介いたします。

https://www.nic.ad.jp/ja/translation/isoc/20190930.html

 

過去に翻訳しておりましたVersion 1と比較すると、Version 2.3ではいくつかの更新がありますので、具体的にMANRSに参加されるにあたっては、やはり新しい内容を確認していただいたほうが良いものとなっています。

まず、MANRSに参加するために、必須のアクションと推奨のアクションが分けて記述されるようになっています。推奨されるアクションに新たな定義がされており、RPKIについてのセクションが追加されています。

また、適合要件として、MANRS申請を行う際に、少なくとも対応する必要がある項目や内容が具体的にわかるようになっています。

そして、最低限の基準を維持できなくなった場合の対応についての言及は、以前はありませんでしたが、議論がされていることが明記されました。

MANRSには、日本からも10を超えるオペレーターが参加表明をされているようです(JPNICも参加表明を行っております)。

みなさまが今後参加表明をされる際などに、お役立ていただければ幸いです。

 

MANRSのページには他にもかなりドキュメントがありますので、訳の調子や用語について、もっとこれを翻訳するべきなどのご意見がありましたら、頂戴できますと幸いです。

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